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第11章:赤い核と三人のパイロット

都市の中心、量子残響が最高潮に達した戦場。

メシアノイズは通常の操縦域を超え、装甲で拘束された暴走の傑物として顕現していた。

巨大な機体は血と臓物を帯び、四肢を振るうたび都市の残響を破砕する。

その胸部には、赤く脈動するコアが露出しており、都市全体の量子波動を支配している。


暴走の兆候。


パイロットたちは制御系統の共鳴波で連携を取るが、暴走するメシアノイズは抵抗し、装甲に亀裂が生じる。


「コアが……共鳴波の暴走源だ!」


リーダー・カイトはブレードを胸部コアに同期させ、破壊のタイミングを計る。

一方、戦闘者・レンは都市全域の残像を切り裂き、赤いコアの位置を正確に割り出す。

観測者・ミユキは量子迷路と都市残響を解析し、共鳴波の乱れを補正。


赤いコアと都市共鳴。


コアの赤い光は都市全体の量子波動を加速させ、残像と巨大化した都市の構造を絡め取る。

暴走はただの物理攻撃ではなく、都市とパイロットの意識を同時に攻撃する心理・量子戦となる。

レンは血と共鳴波でコアの過剰出力を反射、都市残像を逆位相に整える。

カイトは一撃の共鳴波でコアの暴走を押さえ込み、ミユキの補正で都市全域の量子波動を安定化させる。

メシアノイズの装甲は拘束具のように歪み、動きが暴走する。

胸部の赤いコアが炸裂寸前まで脈動する中、三層パイロットの共鳴波が一体となる。


「全力で……共鳴を一点に!」


カイト、レン、ミユキの三層共鳴波が赤いコアに集中すると、都市の残像が一瞬にして収束。

爆裂音と共に、赤いコアは暴走を停止し、装甲は崩れ、巨大生命体としての暴走形態は鎮まる。


都市は再び静寂を取り戻すが、赤いコアの残光は微かに脈打っている。


「暴走は制御できた……だが、核はまだ生きている」


パイロットたちは都市の瓦礫の中に立ち、次なる戦いに備える。

メシアノイズの赤いコアは、量子共鳴戦の最大の鍵であり、次章の戦闘と世界再調律への伏線となる。

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