ノスタルジーの巣窟
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:ノスタルジーの巣窟
▼登場人物
●加瀬小太郎:男性。45歳。妻帯者。ザ・無職。少し悲観的かつ懐古主義。
●加瀬佳子:女性。43歳。小太郎の妻。鬼嫁。パートをしてる。
●小野百合子:女性。30代。小太郎の本能と欲望から生まれた生霊。
▼場所設定
●加瀬宅:都内にある一般的なアパートのイメージで。
●遊園地:こちらも都内にある一般的なイメージでOKです。
▼アイテム
●Cave of Nostalgia:百合子が小太郎に勧める特製の栄養ドリンク。これを飲むとその人の夢が叶う(この辺りはニュアンスで描いてます)。
NAは加瀬小太郎でよろしくお願い致します。
イントロ〜
皆さんこんにちは。
ところであなたは今、仕事に困ってますか?
稼ぎたいけど稼げない、そんな窮地に追いやられているのではないでしょうか?
今の世の中はやはり、リストラの時代。
生き残りをかける企業と同じように、
生活でも生き残りをかける一般市民が居るようです。
メインシナリオ〜
ト書き〈遊園地〉
小太郎「はぁ。遊園地はイイなぁ。昔を思い出す」
俺の名前は加瀬小太郎。
今年45歳になるサラリーマン。
一応、妻帯者だが子供はなく、
家に帰れば鬼嫁と格闘の毎日。
佳子「アンタ!いつになったら定職に就くのよ!いくらリストラされたって言ってもねぇ、もう半年よ半年!そろそろちゃんと仕事を見つけてくれないと困るじゃないの!」
こんな調子でいつもドヤされながら
家に居ても居場所はなく、仕方なくハローワークへ通う振りしてここへ来る。
少し前まで働いてたから貯金はあるが
このままじゃ、やはりジリ貧だ。
わかっては居るけどなかなか
良い所が本当に見つからない。
そんな感じで今日も遊園地に来ていた時。
百合子「すみません、ちょっと良いですか?」
と1人の女性が声をかけてきた。
結構キレイな人だった。
アトラクションの場所を聞いてきたのだが、
何となく不思議な雰囲気の持ち主で、
一緒に居ると心が安らいでくる。
向かい合ってるだけでそうなるのだ。
それに就職情報誌を手にしていたことから
もしかして就職関係の人?なんて思って、
その気持ちでその人を見つめた。
するとその人は…
百合子「あ、もしかして今、就職で困ってるんですか?もしそうならそこら辺のカフェにでも入って、一緒に相談しません?あなたのこと助けられるかも」
と俺を誘ってきたので近くのカフェに行った。
彼女の名前は百合子さん。
やっぱり都内で就職コンサルタントの仕事をしていたようで、
俺を見るなり「仕事に困ってる人かな?」なんて思ってくれたらしく、
実はその気持ちもあって俺に声をかけたと言う。
小太郎「いやぁ、ホントよく声をかけて下さいました」
俺はお礼を言い、早速、相談に入った。
百合子「なるほど、それほど就職に困られてたんですね。それでしたらこちらをどうぞ?」
そう言って彼女は就職用のパンフレットを俺にくれた。
そして…
百合子「あ、もしよかったらこちらも。あなた、遊園地好きそうだし、ただで入れる入場券何枚か持ってるのでこちらも差し上げますよ?」
と言って入場券までくれた。
おそらく百合子さんが買ったもの。
でもそれをくれたと言う事で
俺は無料でこの遊園地に入れる事になる。
ト書き〈数日後〉
それから数日後。
俺はまたハローワークに通いつめていた。
彼女がくれたパンフレットを片手に、いろいろ探し回ってみたのだが…
小太郎「ふぅ…やっぱりどこもダメか」
現実は俺を許してくれない。
どこに行っても門前払いで結局俺は就職できない。
佳子「あなた!まだなの!?いつになったら就職するの!」
妻は一応パートで働いているが
この先の事を思えば将来は安定しない。
それに働いてる者と働いてない者との違いで
やっぱり家に居たら俺は肩身が狭すぎる。
そしてまたハローワークにちょっと通いながら、俺は遊園地に来ている。
ここへ来ると心が安らぐ。
昔、子供の時によく遊んだ場所。
百合子さんがくれた入場券がまだ沢山手元にあるから
当分はここに無料で入れ、この雰囲気を楽しめる。
そんな日々を過ごしている内、
段々「このままで良いのか?」と言う思いが当然湧き出し、
手元にあった無料入場券も殆ど無くなりかけた。
そうして遊園地のベンチで休んでいた時。
また偶然ながら俺は百合子さんに出会った。
百合子「まぁ、又こんな所で?お仕事探しは良いんですか?」
俺は今の有りの侭の自分を全部彼女に伝えた。
働きたいけど働けない。
仕事がない。
家に帰ればあの鬼嫁とまた格闘してしまう。
そんな毎日もうイヤだ。
できればこの世から楽に離れたい…そんな事まで思うようになっている。
そんな事を彼女に話すと…
百合子「まぁ、大変な悲観ぶりですね。でもそんな方は今の日本にはとても多いんですよ?あなただけじゃないんです。何とか自力でお仕事を見つける気にはなれませんか?」
と少し上から目線で嗜めてきた。
それに少しムッとしてしまった俺は…
小太郎「あなたはまだ若いでしょう?僕みたいな40年も生きてきた人間にしてみたら、あんたに僕の苦労なんかわからない!その事がよくわかりますよ」
小太郎「僕がどれだけ苦労してこれまで働いてきたか、あなたは何にも知らないんでしょう!?それなのに、偉そうなこと言わないで下さい!」
さんざん愚痴を垂れた後…
小太郎「はぁ〜あ。ここまで来たこんな目に遭って、あんたみたいな人にこんな訳の解らない嫌な事まで言われて、一体、俺の人生は何だったんだ…!仕事はしたいけど、でもこんな事が続くんなら…ほんとこの世から離れて今すぐ楽になりたいですよ!」
と、心の正直をそのまま言ってしまった。
言ってから少し後悔していた。
そこまで言う気は無かったのにと。
でも彼女はそれを真摯に受け止めてしまい…
百合子「…そうでしたか。それは本当にごめんなさい。ちょっと私も言い過ぎましたわ。なかなか手厳しいお言葉、でもそれを私は真摯に受け止めました」
そう言って彼女は持っていたバッグから
栄養ドリンクのようなものを取り出し、
それを俺に勧めてきてこう言った。
百合子「どうやらあなたには、並の仕事情報では仕事に有り付く事が出来ないようですね。でしたらこちらをどうぞ?これは『Cave of Nostalgia』と言う特製の栄養ドリンクでして、これを飲めばおそらくあなたの夢は叶うでしょう」
小太郎「え?どう言う事ですw」
百合子「あなた、確か前にお化け屋敷とジェットコースターが好きだ、っておっしゃられてましたよね?」
小太郎「え?…あ、ああ、子供の時によく行ってたもので。…ええ、そうなんですよ。ジェットコースターはなんだか子供の時の夢そのものみたいに思えて…。お化け屋敷はなんだか周りの友達と一団になって、普段には無い架空の世界をまるで冒険してるみたいで…ホントに好きだったんです…」
百合子「でしたら先ほど言われてましたあなたの言葉と、その夢を同時に叶える方法をあなたにご用意したい…私は今そう言ってるんです」
小太郎「…で、ですからそれは一体どう言う…!?」
ちょっとからかわれてるのかと思い少し怒り口調でそう言ったら…
百合子「怒らないで。気を鎮めて聴いて下さい。そして信じて下さい。私の言ってる事は本当です。あなたの今の夢が叶うんですよ?」
百合子「それに賭けてみる気はありませんか?…どうせ、こんな現実です。奥さん以外、あなたには失うものが無いでしょう?いえ、あなたは心の中で既に奥さんを無くされている」
百合子「だったら夢に没頭して向かうのが正道じゃありませんか?」
彼女は不思議な魅力の持ち主だった。
そう言われると、信じてしまう。
信じてその気にさせられ、俺はそのドリンクを一気に飲んでいた。
ト書き〈オチ〉
(お化け屋敷)
客女「きゃあ〜!こわ〜い!」
客男「は、はは!大丈夫さ!怖かなんかないよ!」
お化け「ばあぁあぁ!!食ぁべちゃうぞぉ〜!」
客男・女「きゃあ〜!!」
(お化け屋敷を出て)
客女「はぁ〜怖かったぁ〜!」
客男「ああ、あの暗い噴水の所に出てくるお化け、あれが特に怖かったよな〜」
それを聞いていた別の客が…
別の客1「…ねぇ、噴水の所にお化けなんか出てきてたっけ?」
別の客2「ん?ああ、あの噴水か?…いや、出てこなかったと思うけど?」
店員「噴水の所には〜お化けは登場させてないんですよね〜♪」
ト書き〈遊園地で外からお化け屋敷を眺めながら〉
百合子「あなたの夢、ちゃんと叶えてあげたでしょ?この世を離れたいと言ったあなたの言葉を叶え、ちゃんと仕事も与えてあげた。…そのお化け屋敷での仕事をね」
百合子「私は小太郎の本能と欲望から生まれた生霊。その夢を叶える為だけに現れた。彼はこの世に存在しない幽霊として、実際に、あのお化け屋敷でお化けとして登場し仕事をしている。そしてあのお化け屋敷から出る事はもう2度とない」
百合子「そこが取り壊されない事を祈ってるわ」
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬




