プロローグ
こんにちは。私、『うぉーたー』と申します。
長文は苦手ですが、創作意欲が湧いてきたので(何故w)書いてみました!
少しずつの投稿(不定期)となりますが、ぜひ読んで頂ければ幸いです!
幼い頃、特撮やバトル漫画なんかは割と好きだったはずだ。
どれだけ残虐で怖い敵を目の前にしても、ヒーローは一歩も引かない。
己の持ち得る力と、強い心をもってして悪を討ち滅ぼす。
いつか自分もそんなふうになれるのではないか。誰かを守ることができるのではないか。
こんな自分でもいつかは、ほんの少しだけでも……何かの役に立てる。
そのはず、だった。
(結局、俺は……)
潮風が乾燥した肌を貫く。ぴりぴりと悲鳴をあげる頬を、手で覆った。それから、真冬の夜には似つかわしくない、ザブンザブンという波の音を聞きながら堤防に腰を下ろす。
これが最後だ。それはほんの五時間の出来事。しかし、非常に長い間没頭していたときのような達成感と開放感、そして果てなき罪の意識が混在している。
今、短い短い「復讐」という名の茶番劇を終わらせようとしているのだ。
ジーンズのポケットから〝ソレ〟を取り出す。
ソレは、どんな風よりも鋭く、どんな冬よりも冷えきっていた。
震える足で立ち上がり、目を瞑ってソレを胸の前に掲げる。
もう何も思い出せはしない。
貴女の笑顔も、温もりも、美しい言葉の数々も……
「ごめんなさい」
何も守れなかった〝俺〟を消して、復讐は終幕を迎えた。
プロローグを読んで頂きありがとうございました!
この「俺」に何があったのか、「復讐」とは?
気になった方は評価、感想等々していただけると嬉しいです"(ノ*>∀<)ノ