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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

自信喪失

掲載日:2023/07/19








小賢しい羽虫へ爛々と募った到底消えることのない憤怒がこの身を焦がした。

唯一無二の理解者たる己へ多大なる親愛を注ぐ。

快適な空間を侵食するリアルに脳味噌が危険信号を発した。

一人分の肉に内包した夥しい数の憤怒は、とうの昔に容量を超えてしまった。

不条理に噎せて彩った年季の入ったインクが入り乱れる。

路頭に迷った幼子が噛み締めた鉄の味。

猛烈な豪雨が瞼とボールペンで着飾った画用紙を沈めた。

自然に身を任せて如何ともし難い自由を謳歌する。

即席の荒縄に首を通して実体のない湯船に溺れた。

愛する我が身から刻々と自我が削ぎ落とされ、肉かゴムか判別が付かなくなる。

宙を舞った肉体は崖から波打ち際へと身を削りながら転落した。

肉体は血潮に染まっていたが、五感は贅沢に景色を収めた。

砕けた内臓を抱えて、淡く暖かい月へ向かって吠える。

皮は武装していても、未完成で不安定な自我で維持出来はしなかった。

気が付けば、付け入る隙を与えるだけのクソを口吟む未熟者が顔を出す。

無駄でしかない贋作共と織り成す反吐が出そうな日々の中で、俺は何の為に息を吸うのか。

臓物の根底には正義が絡み付いて、俺とは相容れることのない蛆虫共の言動には怖気が走った。

嫌だ嫌だ嫌だ、全てを拒んで、矛盾もしない、一切合切、人としての営みを放棄している。

いつ被った皮が綻ぶのかと恐れ、己を雁字搦めに縛り付けた。

欲した言葉を引き出すのは簡単で、そんな日常の一幕にすら罪の意識を覚えてしまって、次から次に枷を課し過ぎて、もう、何も出来なくなった。

悪意と同等に善意も跳ね除け、自ら地獄に居着いた節も否定は出来ないのだから手に負えないな。







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