今日は何の日? ひだまりのねこの気まぐれエッセイ~5月1日は『あずきの日』ですよ~(*´▽`*)~
ごきげんよう、ひだまりのねこですにゃあ。
さて、皆さま。
これ読めますか? 調べたら駄目なのですよ?
『小豆』
今まで読める人の方が少なかったんですよね……。
多いのが『おまめ』あとは、『こまめ』
わかるけど……そう読みたくなる気持ちはわかるけど、大丈夫か日本?
答えは『あずき』
あ……よく考えたらタイトルでネタバレしていた件……。
もともと和語としてのあずきがあって、そこに大陸の小豆の漢字をあてたから読めないという事態になったのでしょうね……日本語あるあるなのです。
そう、今日は『あずきの日』なのです~。
まあ厳密には毎月1日があずきの日なので、5月に限った話ではないんですけどね。
昔から日本では旧暦の1日と15日にあずきご飯を食べる習慣があったということで、あずきバーで有名な井村屋グループ株式会社さまが制定したそうですよ。
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あずきと言えば日本人とは切っても切れない大事な存在。
米食だと不足しがちなビタミン不足をあずきで補ってきたわけです。
さて、あずきは6世紀ごろ仏教の伝来とともに中国から~となりそうですが、さすがに古事記や日本書紀含め、神話にも登場するあずき。なんとかその被害からは免れています。
実際に、縄文初期の遺跡からも大量に発掘されていますからね。
少し前までは、中国原産と考えられていましたが、近年のDNA研究などから、中国の小豆と日本のあずきは別物で、日本のあずきは日本原産と考えて良いようです。
そして、あずきと言えば和菓子。大納言小豆が有名ですよね。
大納言小豆として認定されるには「粒の大きさが約5.46mm以上」という厳格な基準があるそうです。
粒が大きくて腹割れ(煮崩れ)しにくい特長を持つ大納言小豆。
名前の由来は諸説ありますが、殿中で無礼を行っても切腹とならない官職ということから腹割れ(煮崩れ)しにくい小豆=大納言となった説が有名です。
でも武家が切腹とならないようにゲン担ぎして食するようになったという話を聞くと、後付けの宣伝文句ような気がしないでもない。むしろ豆の形が烏帽子に似ているからという説の方がしっくりくる。
だって中納言、少納言っていう品種のあずきもありますからね?
そしてあずきと言えば『あずきバー』
瞬間硬度はサファイアを凌駕するという食べれる鈍器。水晶と同じ高度の歯(エナメル質)よりもはるかに硬いので食べるときはご注意あれ。ホットミルクやコーヒー、牛乳に浸して食べるのが至高です。
どうでも良い情報ですが、以前刀鍛冶の街関市とのコラボで作られた日本刀あずきバーは笑えるのでぜひチェックしてみてくださいね。
そしてあずきと言えば『小豆島』
私はずっと『あずきしま』と読んでいました。
はい、『しょうどしま』なんですけどね。
言い訳ですが、室町以前は『あずきしま』だったんですよ? 神話でも『あずきしま』と呼ばれていますからね!! 今でも小さい『あずきじま』は健在です。私は間違っていない(力説)
そして小豆島と言えば、ギリシャミロス島との姉妹提携!! 今はコロナですけど、交換留学をしているということなので、もしや小豆島にはギリシャ神話美少女や彫刻のような美少年が……!? 小豆島はロマンの島でした。
そういえば、北海道では小豆を『しょうず』と呼ぶことがあるとか? 本当なのか気になるので、北海道民の方はぜひ教えてくださいませ~。
ネタを含めて、あずきの魅力は尽きることがありませんが、やはり一番はその食品としての力でしょう。
米国の農務省が発表したアルツハイマーや心臓病、動脈硬化と闘うための食品ベスト20で、なんと小豆が一位!!
そうなのです。食物繊維による便秘解消、ポリフェノールによるアンチエイジング、鉄分による貧血予防、サポニンによるコレステロール低下、ビタミンB1による冷え性改善、カリウムによる高血圧予防効果など、代表的な効果だけでも特に女性には欠かせない食べ物なのです。
古の時代より、あずきの赤い色は太陽、火、血を連想させ、魔を祓う力があると信じられてきました。
科学的にも実際に健康を守る効果があったわけで、昔の人はすごいと思ってしまいますね。
ちなみにオーストラリアやカナダでも小豆が生産されていますが、もちろん日本人が現地に適した品種を持ちこみ広めたものです。輸出先はもちろん日本。
大豆のように小豆が日本発のスーパーフードとして世界で有名になる日もそう遠くはないかもしれませんね。
【参考文献】
■※井村屋株式会社「公式サイト」