4月23日は『サン・ジョルディの日』ですよ~(*´▽`*)
連載形式にしたが、続きを書くとは言ってない。
書きたくなったら書く。それがエッセイなのですよ。にゃふふ。
こんにちは~!! ひだまりのねこですにゃあ。
今日4月23日は、サン・ジョルディの日!!
本好きなら毎年イベントやキャンペーンやっていますからもちろん知ってますよね!!
……え? 知らない!?
そんな……バカな……!?
そうなのです。日本に定着しなかった残念イベントの代表格がサン・ジョルディの日。
名前からわかるように元々はスペインのイベントなのです。
……え? そもそもサン・ジョルディってなんだよって?
人名ですよ、人名。聖ジョージって言えばわかりますか? わからない……そうですか。
サン・ジョルディとは、古代ローマの軍人で、キリスト教の聖人、聖ゲオルギオスのこと。彼が殉教した日にちなんで、多くの国で祝日となっています。
日本では馴染みが薄いかもしれませんが、イングランドの聖ゲオルギウス十字はそのまま聖ゲオルギオス由来ですし、ロシアの国章にも聖ゲオルギオスが描かれていますから、何らかの形で見たことはあると思います。
ジョージア(かつてのグルジア)なんかは、そもそも国名が聖ゲオルギオス由来(異説もある)ですから、西欧諸国ではとても有名な人物なのですよ。
そしてなんといっても、聖ゲオルギオスの最大の売りはドラゴン退治の伝説!!
まあキリスト教の聖人は大抵ドラゴンを退治しているんですけど……その中でも圧倒的に有名。
ドラゴンの生贄にされることになったお姫様を助ける逸話なんて、まるでペルセウスとアンドロメダみたいでロマンチックなのです。
まあ……助けてほしければキリスト教に改宗しろと人々にせまるあたりはドン引きですけれど。
そしてドラゴンの流した血が赤いバラになったという伝説から、この日には男女が赤いバラを贈り合うという風習が定着。
現在のスペインでは男性は女性に赤いバラを、女性は男性に本を贈る(逆もアリ)ようになっていますが、これは4月23日が『ドン・キホーテ』のセルバンテスの命日だったこと。そしてシェークスピアの誕生日と命日が4月23日であったとされることから、バルセロナの本屋などがプロ―モーションを始めたことがきっかけなんだとか。
つまり本を贈るのは20世紀初頭から始まった、比較的歴史の浅いイベント。
バレンタインデーにはチョコを贈ろうというプロモーションと同じ構図ですよね。ちなみにもちろん聖バレンタインも古代ローマに実在したキリスト教の聖人で殉教者です。
そして、日本の本、花業界がこんな美味しいイベントを放置するわけもなく……。
バレンタインの二匹目のドジョウを狙って、1986年、日本にサン・ジョルディの日が導入されました。毎年この日には出版業界、本屋、花業界などが連携してイベントを開催しています。
実際のところ、認知度は今一つですが、その影響で4月23日は「こども読書の日」となり、ユネスコの「世界図書・著作権デー」の制定へと繋がったので、そのうち4月23日が本(読書)の日だと認知される日も来るのではないかと期待したいところではあります。
ちなみに、4月23日は「地ビールの日」でもあります。本場ドイツではビールの日。
皆さま、今日は美味しいビールを飲みながら本を読んでみてはいかがですか~?
え……? 本が汚れるし、読んだ内容覚えてないって? にゃはは。