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09 大樹の町の難題

 

 大樹の町に着きました。


 茶斑の猫の頭の上に乗った梟は、首をひねって、顔がほぼ逆さになっています。


「あらあら、大きな木が枯れそうよ」


 それを聞いて、二人が言います。


「そうなんだ、この町の人たちが困っているんだ」


 すると、梟の魔女はそのまま首を一回転させて元に戻ると、言いました。



「どうして、根に住み着いた、ネズミ一家を追い出さないのかしら」



 それを聞いたふたりは、町の町長に会いに行きました。


「町長さん。どうして、町の大樹が枯れそうなのに、根に住み着いたネズミ一家を追い出さないのですか?」


 それを聞いた町長はびっくりして、目を真ん丸にさせました。


「なんだって。根に? そんなことは知らないぞ」


 話を聞けば、そんなところに住んでいる者はいないし、届け出もされていないと言います。


 早速、町長は町の衛兵や自警団を駆り出して、大樹の下に行く方法を探しました。


 すると。


 町の囲いから、少し出たところから、大樹の下に続く洞窟があることを、町の老婆が教えてくれました。

 あの、ふたりに嘆いた老婆です。


 そこを探ると、中にネズミ一家が隠れているのがわかりました。

 彼らは、洞窟の天井から垂れ下がる根を、かじって取り除いているのでした。そうやって、棲みかを広げていたのです。


 しかも、この一家。近頃この辺りを荒しはじめた盗賊一家です。


 衛兵や自警団は、慌てて盗賊を退治しました。



「ビックリしたよ。あんなところに隠れているなんて」


 盗賊を倒して、根を確認すれば、今ならなんとか枯れずに回復しそうだということがわかりました。


「ありがとう、お陰で助かったよ」


 町長はふたりの手を握ると、少ないけれどと、お礼のお金と食料をくれました。



「良かったね。さあ、行こう」


 ふたりと魔女は、大樹の町を後にしました。



 

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