姫騎士リーゼロッテとSCP-■■■■-AW 2
いやー驚きました。まさかSCP-871を食べていたら女騎士が独房っぽいところに入ってきたんですよ。思わず「食べます?」って聞いたらげんこつ食らいました。痛い。てか女騎士さん僕が裸見ちゃった方ではないですか。
「で?お前は一体何なんだ?」
おぉう。一気に聞いてきますね。どう答えよう。取り敢えずごまかしとこうかな?SCP-871を食べきってからテーブルの端にずらし、質問に答えようとする。
「お前のステータスプレートは預かっている。名前の部分が解読不能だ。名前は?」
「名前はジョン・マッケン「嘘だな」ジあばばばばば」
嘘の名前を言おうとしたらあっさりばれてしかもなんか足の枷から電気が出てきた。不思議に思って女騎士さんの顔を見ると得意気な顔で丸い水晶を取り出して説明してくれます。
「これはお前が嘘をつくと教えてくれる魔道具だ。それがお前が嘘をつくと反応し、私はお前の足に付いている死なない程度の雷を出す魔道具を活性化させる。分かったな?嘘をついてもばれるぞ?」
嘘をついたらいけないんだ。なら嘘をつかなきゃいいんだよね?
「はい、わかりました。全部言います」
「うむ。殊勝な心掛けだ。ではまず名前からだ。本名を言え」
「名前はヨシヒコ・カキツバタです」
「嘘ではないな。所属は?」
「所属?」
「どこの諜報部隊の者だ?クーデターでも起こすつもりだったのだろう?その前準備の為の情報収集を行っていたのでは?」
「いえ、ただの一般人で「嘘だな」すあばばばばば」
ぷすー。このままではこんがり焼けてしまいますって。
「嘘をつくなと言っているだろう」
めっちゃ怒ってる。まぁ、ここで一つ度肝を抜いてやろう。
「いや、ほんとに一般人ですって、異世界の」
「は?」
呆けたような顔をする女騎士さん。
「異世界の勇者の一人、『役立たずの無能』ヨシヒコ・カキツバタです。jobスキルの暴走であそこに飛んでしまいました。ええ、本当にごめんなさい。事故とはいえレディの裸を見てしまいました」
「ーは?」
信じられない顔をしてこちらを見る女騎士さん。ちょっとドヤ顔してみよう。
げんこつまた喰らった。
SCP-871の解説は今回だと言ったな・・・
あれは嘘だ。
本当にごめんなさい。ストーリーの進行的に考えて次回になりそうです。