SCP-558《奇妙なコンタクトレンズ》
感想欄にSCP-114514-JP患者が淡々と増えてきてるんですが……
「……ったぁ!」
どさり、と僕は着地に失敗してすっ転ぶ。もう目が見えなくなってる。目の前の光景は真っ白でなにもわからない。足元が土の感触がしないことから室内だろう。周囲がざわざわしてすごく騒がしい。侵入したことがバレたか。
「とりあえず……SCP-558《奇妙なコンタクトレンズ》-4」
そうすると手の中に何かケースがあるのに気づく。慎重にケースを開き中身を取り出して表裏を確認。もう一度慎重に目に装着した。
「うぇぇぇ……気持ち悪い……」
すると今まで見えなかった光景が見えるようになった。ただいつもの視界と違って白黒だ。
SCP-558《奇妙なコンタクトレンズ》
オブジェクトクラス Safe
スキル《可視化》
コンタクトレンズの種類によって様々なものを見せる。
そしてこのコンタクトレンズ、視力を強制的に1.0まで引き上げる力を持ってる。だから周囲の状況がよくわかる。
今使っているものは『視界全てが白黒になって視界が広がる』というもの。なるほど確かに視界が広がってる。普通見えない自分に対して真横の壁がよく見える。
「それと……SCP-033-JP《スパイ七つ道具》」
追加で僕が召喚したのは7つのアイテムだ。アイテムはボールペン、腕時計、発信器、針金、眼鏡、手帳、それと一冊の絵本だ。僕は針金と眼鏡、本以外をすぐに《収容》して本を読む。
SCP-033-JP《スパイ七つ道具》
オブジェクトクラス Safe
スキル《今日から貴方も凄腕スパイ!》
七つのアイテムがアイテム所持者に《潜入》スキルに必要なものを付与する。
本の内容はこのSCP-033-JP全ての使用方と潜入方法、そして対人スキルについてが書かれている。16ページ位の薄い本なのに一通り読み終えるだけで財団が認めるほどの潜入スキルが手に入る。
他にもボールペンはペン型の銃だけど貫通力重視のため大体が大柄な魔族には効果は期待できないし、ラジオが聞ける腕時計は異世界でラジオは聞けないし、財団職員も解読に物凄い時間をかけた暗号が書いてある手帳もいらない。今必要なのは最短で魔王の本拠地に行く方法。
「……行こう」
本を読み終えた僕は意を決して外へと歩きだした。
部屋の外へ出たらそこはどうやら城の中のようだった。色はわからないけど帝国で見たようなシャンデリアが天井にあったり所々にキラキラと光を反射する金属製の燭台が等間隔で並んでいた。
その廊下は時おりパラパラと欠片や埃を戦闘の余波によって落とされている。
「誰だよ戦ってるの……!」
愚行過ぎる。なんでほとんど対策も考えずに魔王の居所まで直行してるんだ。
「……っと」
ドタドタとうるさい足音をたてて近づいて来る気配を感じた僕は急いで上へ飛びシャンデリアによじ登る。普通届かないはずだけど勇者のチートステータスで余裕だ。そしてその下を通りすぎる魔族の会話も自然と聞こえてきた。
「おいどう言うことだ!?何故こんなに早く勇者が来てる!?」
「うるせぇいいから戦え!奴等をさっさとぶっ殺せばこっちのもんだ!」
「なんなんだよそいつは!?」
「知るか!堂々と攻め込んできたと思ったら『俺は鳳凰院!勇者だ!』とか口上のたまう頭のおかしいやつだってよ!」
「はぁ!?」
……はぁ!?
夏本番ですね。皆さんも熱中症などにお気をつけください。
SCP-558《奇妙なコンタクトレンズ》
オブジェクトクラス Safe
五種類のカラーコンタクトレンズの集まり。視力が強制的に1,0に矯正され、一種類毎に様々な効果を装着者に与える。
赤色……電磁放射など普段の光より波長の長い光がよく可視化される
紫色……普段見える光より波長の光がよく見える。
緑色……今まで見えていた色を強化してより鮮やかに見えるようにする。
灰色……視界が白黒になり視野が広がる。
黒色……[編集済み]
SCP-033-JP《スパイ七つ道具》
オブジェクトクラス Safe
ボールペン、針金、腕時計、発信器、手帳、眼鏡、絵本の七つのアイテムからなるSCP。
ボールペン……小型の銃。普通に使用するぶんにはただのボールペンだが一秒間に二度ノックするとボールペンの先端部分を高速で発射する。その貫通力は並みの防弾チョッキを貫通する。
針金……鍵穴のある鍵ならなんでも開けられる。電子ロックは開けられない。
腕時計……時計の時間を合わせるダイヤル部分をいじるとAMラジオが聞ける。
発信器……特殊な電波を発する。財団が受信機の開発に成功。このSCPの腕時計でも受信可能。
手帳……特殊な暗号が書いてある手帳。財団が解読に八十時間かけるヤバイ暗号。
眼鏡……見知った相手でも装着者のことをわからなくさせる認識阻害眼鏡。ただし子供サイズ。
本……スパイ大百科と銘打たれた16ページの薄い本。『ゴルゴタセブン危機一髪!』というSCP-033-JPの扱い方とスパイに必要な知識が詰め込まれた一冊。読むだけでSCP-033-JPの扱い方を完璧に熟知し、財団が認めるほどの潜入能力を手に入れることができる。
http://ja.scp-wiki.net/scp-558
http://ja.scp-wiki.net/scp-033-jp
8月7日表記漏れを編集、追加




