ガラクタの山
「うっわ……すごいなここ」
僕たちがたどり着いた場所はドローンで見た通りガラクタの山だった。よくわからない道具が落ちていたり、家具が山積みになっている。
「これを見でござるよ!」
突然明見が叫ぶ。僕たちはその方向に行くと明見が僕たちが見慣れた、でも間近では見たことがなかった物を見せてきた。
「コルト・パイソン……?」
しっとりとした光を反射するリボルバー。コルト・パイソンが明見の手の中に握られていた。
「何でそんなものがここに有るんだ?」
明見からコルト・パイソンを受け取った佐藤が弾倉を取りだし「しっかり六発入ってら……」と呟き、弾倉を戻して銃を構え、近くの木に向かって引き金を引く。
ズガン、という大きな音が森に響く。
「ダブルアクション……少なくともこの時代のもんじゃねぇオーバーテクノロジーだな。この世界の人間作ったわけじゃ無さそうだ。第一あってもマスケット銃くらいか?射撃結果は……跳弾した跡がある。当たりはしたがどっか飛んでったか……硬すぎだろこの木」
佐藤は持っていたコルト・パイソンをじっと見ながら言う。それからコルト・パイソンを何処かへと消滅させる。彼のjobスキル《金庫番》の力らしい。名前は仰々しいがいわゆる《アイテムボックス》なのだとか。
ただ、似たような《アイテムボックス》のjobを持っていたクラスメイトは容量無制限の時間停止付きなのに対して自分のは容量制限有りの時間停止らしい。その代わり、《アイテムボックス》の人達が手元で出し入れするしかないところを佐藤は目につく範囲で出し入れ可能、しかもまるでAUOのように射出まで出来る。
だから明見の《贋作者》で剣とか槍とか斧とか作って《金庫番》で保管して打ち出す疑似《王の財〇《ゲート〇ブバ〇ロン》》をしていたそうだ。
クラスにいた頃君らそんなんやってるとこ見たことなかったんだけど。
「おおっこっちにはデグチャレフ対戦車ライフル!AK-47まで!なんだここ!?」
明見、銃ばっか拾い集めるな。《金庫番》の中身が大変なことになっていくから。
そうやってガラクタの山を漁っていると、とあるものが目についた。
「おい……なんだこれ……」
僕たちの目の前には、ぽこぽこと一定時間毎に謎の物品を光と共に吐き出す巨大な機械があった。




