誕生
FGO二部楽しいです。
僕とナルメアちゃんでパーティーを作ることにした僕たちはとりあえずギルドのある街に戻ることにした。
道中ゴブリンの罠がないか不安だったが特に引っ掛かることもなくたまに遭遇したゴブリンをナルメアちゃんが気づく前に殺しながら森を抜け出す。
「ふぅ……とりあえずは大丈夫だね」
「ええ。でも、これからどうしよう?お金もないし、装備も……」
改めてナルメアちゃんの様子を見る。ボロボロの服にほとんど機能しなさそうな革鎧。そして形見のように抱える抜き身の二振りの剣。うん。これは……
「ちょっと……大変……だね」
「うん……やっぱり、体を売るしかないのかな?」
体をカタカタと震わせ、不安そうにするナルメアちゃん。ゴブリンからあんなことをされてしまったのに、生きていく為に今度は人間とするハメになることを想像してしまったのだろう。
僕はそんなことは絶対にさせたくない。
「大丈夫」
「……え?」
「服も装備も僕が用意するよ。何、二人のパーティの初期投資みたいなものだよ。問題は無い。ただ、僕もあんまりお金持ちではないから最低限のものになるけど許してね?」
「ごめん……ありがとう」
沈みこみそうな彼女に僕は笑いかける。
「大丈夫だよ、さ、街に帰ろう?」
「わかった!」
先を歩く僕にナルメアちゃんはぴったりとついてきた。その行動に、僕は信頼関係がしっかりできていることを感じて嬉しくなった。
でも、街に戻った時、どうにもならない壁があることに気づくのは、そう遅くはなかった。
「おいおい坊主?Fランク、しかも冒険者に成り立てのお前がゴブリンの巣を見つけて一人でゴブリンキングを討伐ぅ?ホラ吹くのも大概にしろよ」
「……は?」
ゴブリンの討伐依頼の報告をして、ゴブリンの討伐証明のゴブリンの牙をバラバラと置いた。そしてゴブリンの巣を見つけたがゴブリンキングの死体を発見。ゴブリンキングの死因はわからないが女の子を一人保護したことを伝える。そうしていたら何故か僕がゴブリンキングを一人で殺したことになっており、冒険者の一グループが絡んできた。
「いや、だから殺してないってー「御託は良いんだよ!」ーえぇ……」
「大体駆け出しがゴブリンの巣見つけて中に一人で入ってキングのいる最奥に行けるわけねぇだろぉが!」
「大方熊の巣穴でも見つけて勘違いしたんじゃねぇのか?」
「ちげぇねぇ!」
ギャハハハと笑いだす始末。彼らからは酒の臭いがする。昼間っから飲んでんなよ。
「はぁ、相手になんない。ナルメアちゃん、行こう」
僕がナルメアちゃんと一緒に絡んできたパーティを無視して宿屋に向かおうとした。
「おっと待てよ話が終わってねぇ」
パーティの男の一人が道を遮ってくる。
「……なんでしょう?」
「その女置いてけよ」
「……は?」
「だーかーらー口止め料だっつーの。いくら風評被害だからって冒険者なめてっと痛い目見るぞぉ?冒険者にとっちゃ評判も命だからな。その女を楽しませてくれりゃ黙ってむしろ良い噂流してやるよ」
そしたらあんたらはほとんど瀕死の状態だが良いのだろうか?僕が立ちふさがっている男を睨み付けている間に他の男がナルメアちゃんに近づいてその腕をつかんだ。
「なぁ嬢ちゃん?そんなひょろっちい坊主なんかより俺たちと楽しいことしようじゃねぇ「いやぁぁぁぁ!?」ーーッ!?」
ナルメアちゃんが顔を真っ青にして叫ぶ。僕はまだなんかくっちゃべってる男をギルドの外に蹴っ飛ばし、ナルメアちゃんをつかんだ男を殴り飛ばす。頬骨を折る感触がしたがそんなことは無視。ナルメアちゃんから距離を離させる。
「大丈夫!?」
僕がナルメアちゃんに近づこうとするとーー
「来ないで!!」
その場にへたりこんでしまったナルメアちゃんが叫んだ。
「これは……」
僕はこれがわかった。
PTSD、トラウマ。恐らくゴブリンに犯されたのが男性恐怖症となって現れている。
僕の動きを見てびびった冒険者グループ達は無視して僕達は宿屋に向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
やってしまった。いくらゴブリンに犯されてトラウマを刻まれたとはいえ、ヨシヒコを拒絶してしまった。今も体が震えてる。その反応にヨシヒコは怒ったり軽蔑したりせずただ辛そうな顔をするのだ。彼は何も悪くないのに。
男性に触れない。
これはかなり辛いアドバンテージになる。何か危険があったときにすぐに逃げることができなくなるし、普段の探索に支障をきたすことだってあるかもしれない。なのにヨシヒコはいつもみたいに「大丈夫。少し待ってて」って宿の自分の部屋に戻っていった。
「どうしよう……?」
彼には迷惑をかけてばっかりだ。こんな私に一体何が出来るのだろう?
悩んでいると、扉がノックされた。
「はーい?」
一応警戒心はもって中に入るのを許可する。入ってきたのは、ヨシヒコと同じ黒髪黒目の女の子だった。
「えっと……?」
誰だろう?私はこんな子と会ったことがない。服装はどこにでもあるような服で、女の子はあまり着ないズボンをはいていた。どちらさま?と聞こうと思ったとき、女の子は突然私のところに近づいてきて、
「これなら大丈夫そう?ナルメアちゃん?」
そう言って私の手を握った。
「……え?」
女の子はイタズラに成功したような悪い笑みを浮かべて、
「うん、大丈夫そうだねぇ。僕が女の子になれば」
そう言った。僕、大丈夫、女の子になる。
まさか、まさかまさか――
「ヨシヒコ……?」
そう呟いた私に女の子は立ち上がって、ブイサインをした。
「せいかーい!」
これタグにTSつけた方が良いですかねぇ?




