ゴブリン討伐・・・の前にSCP-131《“アイポッド“》
お久し振りです
依頼通り僕は冒険者ギルドのある街、ホルンから一時間程の森林地帯、《ウガル森林》へ来た。
ゴブリンとは一般的な魔物として子供でも知ってる。緑色の肌をした小鬼のような見た目の魔物。
悪知恵が働き、毎年油断した何名かの新人冒険者がこいつらに殺されている。その上、繁殖すると街と街を繋ぐ通商ルートに山賊よろしく現れるため定期的に間引かれる存在だ。
今回取ったのはそのゴブリンを間引く依頼。ダンジョンにいたときも何頭か殺してるし行けるだろう。それに一応リーゼロッテさんにも「剣術Eランクはあるんじゃないか?」と言われるくらいの剣術は覚えたし。さて、頑張りましょうか。
ゴブリンはさっきいったように悪知恵が働く。森の中に仕掛けられた簡単な罠にかかって死ぬのがゴブリンに殺される理由のひとつだ。先ずは偵察ができると良いんだけど。生憎僕はコミュ障で、他の冒険者にパーティーになってもらうことを頼むこともできない。困ったときにはSCP、だね。
僕は周囲に人がいないことを確認してから召喚する。
「SCP-131《"アイポッド"》」
魔法陣は2つ出現した。そして出てきたのは、一つ目で涙型の2匹の生き物。片方はマスタードのような色合いをした黄色でで、もう片方はやや赤みを帯びたオレンジ色をしていた。そこでステータスウインドウが出てくる。
SCP-131《"アイポッド"》
オブジェクトクラス Safe
スキル
《あなたのともだち》
SCP-131自身が気に入った存在に危険を伝える。
SCP-131達はキュルキュルと駆動音をさせながらキョロキョロと辺りを見回している。周囲の様子が突然変わって不安になっているのと、好奇心がせめぎあっている状態のようだ。
「こんにちは」
僕はなるべく優しい声でSCP-131達に話しかける。SCP-131達はキョロキョロとさせていた目をこちらに向ける。その目は警戒とかより興味や好奇心に満ちている。
「ごめんね?突然こんなところに喚びだして。ちょっと手伝ってほしいんだ」
SCP-131はくるくるくるくる僕の周囲を回る。目は決して僕から離さない。そして、それぞれが僕の左右斜め後ろにゆるゆると止まった。ブレーキ機構が無いらしい。そのせいか。何か事故を起こさないと良いけれど。
「それじゃ、行こう!」
頼もしいともだちと僕は森へと入っていく。
SCP-131《“アイポッド“》
オブジェクトクラス Safe
全長30㎝程の二体の滴型の好奇心旺盛な生物。
SCP-131下部には普通の生物には無い車輪のようなものがついているため生体機械では無いかと言われる。かなりのスピードで走ることができるがブレーキ機構がないため何件か大事故を起こしているらしい。
なついた相手が危険物の近くに行くと警告するように騒ぎ立てる。
また、瞬きをしないためSCP-173などの監視に使えないか思案中。
http://ja.scp-wiki.net/scp-131




