第4話『戦いへの準備』
誤字脱字が多いと思います、ごめんなさい。
重大的なミスがありました。決してふざけていたわけではありません、すいません。
ギールと情報提供の約束を取り付けてから2日後、ギールから連絡があったのでボロ宿屋に行った。
「よぉ、ギール! どこまで集まった?」
「まぁ、慌てずに、サーシャさんも座って下さい。
ひとまず、黄昏の怪盗魔のアジトがわかった」
「本当ですか? ひとまず続けてください…」
サーシャの声で本題が始まった。
「場所はポートパートから南に進んだ所にあるラッティオの街の商業区にある二階建ての家だ…
ラッティオの商業区は平屋の店ばかりだからすぐわかるはずだ」
ラッティオの街は自分たちの居るポートパートから南に数日程の距離にある街だ。
商業区と工業区が南にあり、貴族区と居住区が北にある大きめの街だ。
「ギール… 南のラッティオの商業区にある二階建ての家だな?
他に特徴はあるか?」
「慌てない、建物の周りは木製の塀がある。
入り口は二つで正面に馬車三つ程の入り口… 裏に馬車一つも無い小さい入り口がある。
正面の門の柱にはダイヤと交差する二つの剣の紋章が飾ってある。特徴はこのくらいだ…」
「一ついいか? 黄昏の怪盗魔は黄昏の殺人魔になにか支援してたりしてなかったか?」
サーシャが首をかしげてる…うなじが見える。
「確実とは言えんけど黄昏の怪盗魔の人がアジトで黒ケープの男に金を渡してるところを確認してる…
渡した金はいくらだったと思う?」
「せいぜいマイツ銀貨10枚ほどか?」
マイツ銀貨とは主にマイツリードにて使われている貨幣で
銅貨、銀貨、金貨の三つから成り立つ貨幣の一つである。
そんな話はいいとしてだ…
いくら黄昏の怪盗魔が資金的に支援してるとしてもそこまで大金を送るはずが無い…
「聞いて驚くなよ…クリス。アトリア金貨数枚だ…」
「なんだって⁉︎ アトリア金貨数枚だと?…」
アトリア金貨は人界三大国とも呼ばれる国の一つであるアトリア王国の貨幣だ。
人界では大抵このアトリア金貨をはじめとする金貨、銀貨、銅貨、石貨の四つが主に使われている。
人界のほとんどで使われている貨幣だが、その価値は高くアトリア金貨はマイツ金貨5枚に相当する。
「うそ…アトリア金貨って…しかも何枚も。 アトリア金貨ってたしか世界最高価値貨幣でしょ?
何をしようとしてるの?…」
サーシャは顔を顰めながら言った。
「何をするかは分からない… だが相当凄いことを黄昏の殺人魔はするんだろうな…
サーシャが言うように、先に黄昏の怪盗魔を潰すのは合理的だろうな」
「ひとまず情報に関してはこの二つぐらいだ…
マイツ銀貨20枚情報料を頂く…
即日払いや翌日払い、分割、決済など様々なお支払い方法がご使用できます。
代金はマイツ銀貨のみでのお支払いとなります。
ご相談やご不明なてんがありましたらギール本人に直々お伝えください。
ギール情報事務所でした…」
どこぞの販売店の様な語り口調をしたギールにマイツ銀貨20枚を渡す。
「マイツ銀貨20枚、丁度だな…それとこれを持ってくといい。
こいつの代金は要らない。」
「なんだこれ?」
そこには大小の木材と鉄の部品がある。
「木箱じゃないかなぁ?これ…」
「ご名答です…サーシャさん
これを組み立てて頭から被れば敵にばれずに進めるでしょう…」
そこにあるのは木材と鉄で出来た金具などだ。
よく見ると木には穴が空いている。
「頭から被れば敵は木箱がそこらにこいてあると思ってそのばを通ってくと思う…
もっとも目の前で動いたらすぐばれるけど…」
木箱のふりをしてやり過ごせと…
「クリス…いいか?この作戦は隠密潜入だ。
決して最重要目標以外の前で発見されてはならない…
国も街も村も支援してくれない非公式の任務だ。
常に1人と思え。 いいな?」
「クリス…何気に言い過ぎだと思う。俺だって見習い騎士の中では上手の方だぞ…
そんなヤワはしない…」
「それは良いとして!ギールさんはどうするんですか?」
サーシャが話を変えるべく話題を変えた。
「おれはお前らと一緒にラッティオへ行く…商業区の一件を借りた。
後馬と荷車、現地に詳しい人を用意した。
商業区の一件をこれからアジトにする。ガイドに関しては2人居る… 詳しくは現地で伝える。
5人メンバーがいるが敵の基地へ潜入するのはあくまで君達二人のみだ。
これでは解散」
「ギール… 後で俺の家に来れるか?」
「分かった… 俺は宿の代金払って馬と荷車の点検が済み次第クリスの家へ行く」
「わかりました。 それではまた会いましょう」
サーシャが最後に挨拶したのを確認してから俺達は宿屋を出た。
--数時間後--
「ナツ月 16日」
俺とサーシャはギールと会った後、家へ帰り装備の確認と魔術の練習をしていた。
「よし!瑠璃百合の剣も準備したし魔術の調子も良いし天気もよし!」
サーシャが張り切った声で装備の準備をしてる中、俺は魔術の練習をしていた。
「我に神の加護と知恵を恵んでくださいませ
我に神の喜怒と愛楽を恵んでくださいませ
我に神の慈愛を恵んでくださいませ
ファイヤーボム(火炎爆弾)!」
上級魔術の火炎爆弾を使ってみた。
その瞬間炎が目の前で爆発するかの様な勢いで広がり地面を焼き始める。
家の壁が少々焦げた辺りでサーシャが水術を使い、火を消す。
「我に神の加護と知恵を恵んでくださいませ
ウォーターボール!」
たちまち手の近くに水の球が出来て火に向かって飛んで行く。
「うん、クリスはなかなか魔術上達早いね… 私とかは上級まで上達するのに数年はかかったよ…
次は挑戦したことのない氷術に挑戦してみようか!」
「あまり実感がない… サーシャ、少し良いか?やってみたい事がある」
俺は右手を出し力を込める。手から水の球を出すイメージする。
俺は、無詠唱魔術の練習してみた。
さっき、サーシャが出した様な水の球を出すイメージをする。
大きさは毛糸玉ほど、威力は弱めに、一つだけ出す。
そんなイメージをしながら手に力を込める。
手を見ると青い光見たいのが集まっている。
手に熱というか、血が集まる様な感覚を感じた後、
音を立てて球が手から出てどこかに飛んで弾けた。
「え?うそ⁉︎ ク…クリス? 今…何したの? まさか、む、無詠唱?」
サーシャがこっちに驚いた顔をしながらこっちに振り向いた。
急いで振り返った為かサーシャのうなじが見えた。
「あぁ、適当にやってみたんだがまさか本当にできるなんてな… そんなに無詠唱って珍しいのか?」
俺だって珍しさは知っている。
本で何度か見た事があるのみだし俺が無詠唱で魔術を使った人を見た事もない。
せめて杖を持った方が良いのか?
「クリス…もう一回やって見てよ… 紫野ブドゥあげるから…」
ブドゥとかそういう問題だじゃないでしょ、まぁ暇だしやってみるか。
さっきと同じ様に右手を突き出しその手に力を込める。
尖った氷の弾をイメージする。
大きさは普通の石ぐらいの大きさはで威力はあえて強く個数も5個ほど、
血が集まる様な感覚を得た後さっきよりも淡い青の光が集まり氷の弾が五つ程家の壁に飛んで行く。
音を立てて氷の弾が壁に突き刺さる。
「しら信じられない… まだ教えてもない氷術のアイススピヤをいくつも、
威力を見てみてもそこらへんにいる様な魔術師が撃つ様なアイススピヤなんて比べものにならない程だわ」
「そんなに凄いのか?」
俺はふざけてウォーターボールを空にいくつも撃ってみた。
いくつものでかい果実ほどの水の球が猛スピードで飛んで行く。
「そんなにいくつも魔術を使って魔力尽きないの?
私もその位じゃ魔力尽きないけど普通の人だったらフラフラよ?」
今日、俺は特訓も兼ねてかなりの量の魔術を使った。普通の人なら魔力切れでぶっ倒れるだろうけど…
「いや、全くだ… 後百回くらいは魔術を使えそうだ…」
「まぁ良いけど… そろそろギールさんが来るじゃないかなぁ?」
「そうだな、俺も装備まとめるか…」
とは言っても装備は整えてある。剣も持ったしいつでも戦える。
俺達はダイニングで水を飲みながら話をしていた。
「杖はいるのか? サーシャなんかは杖を持ってたし…」
「好きで良いんじゃないかなぁ?
私は上級とか難しい大規模魔術とかには使うけど…
杖は大きいから、かさばるし、かと言って小さいのは使いづらいし」
「そう言うものなのか。
大きさや、何やらで使い勝手が変わるとは思ってもいなかったが」
やはり杖は居るかな、俺の魔術はまだまだだからな!
「クリス! 居るかい?」
ギールの声がした。
玄関に行ってみる。
「クリス…これをやる…」
「いきなりなんだ?」
そこには杖がある。 杖と言っても地面に付いて歩こうものなら腰が曲がる様な短いものだ。
魔術に使う為の杖だろう…
「杖か…ありがとう…まぁ、家に入ってくれ…」
俺がギールに家へ入る様に促す。
ギールとの密談が始まった。
-- 終わり --
誤字脱字が多いと思います、ごめんなさい。
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