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優しさ
テクテク スッ。
ギュッ・・・。 え・・・?
左「ゴメンな。みんな新撰組一強ぇ総司があっさり負けちまったから
皆驚いてあんなひでぇ態度取っちまった。弁明するわけじゃねぇん
だが・・・。ホントにすまなかった。
あんな視線浴びて辛かったろ?泣きたきゃ泣いていい。思う存分
泣いていいんだ。」
左之さんの思いがけない言葉と撫でてくれている暖かくて無骨な手が優しくて・・・
紫「グスッ。うぅぅぅぅぅぅ・・・・。」
甘えてはいけないと思いつつどうしても堪えきれずに泣いてしまった。
その間、原田さんはずっと小さい子をあやすように撫で続けていてくれた。
左「大丈夫か?」
紫「・・・(コクン」
左「なぁ、もし嫌でなければお前の家族に何があったか教えて
くれないか?」
紫「・・・(コクン」
そして一拍置いてから私は話始めた・・・