表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

 うららかなな春の日。ある所でこんな会話がされていた。


「あーあ…俺ミスっちまった」

「どうした?何かやったのか?」


 どうやら二人が会話をしているらしく、どちらも黒い服に身を纏って大きな鎌を持っていた。


「…間違った奴を死なせちゃったんだよ」

「お前っ!それはヤバイって!?どうすんだよ?」

「それがさ、本当に死ぬはずだったやつを庇って死んだってことで上司が感動しちゃって、本当に死ぬはずだった奴の寿命を延ばすわ、死んだ奴を生き返らせろっていうわ…散々なんだよ」

「うわー…そういえばあの人最近そういうお涙頂戴系の本ばっかり読んでたからな。…でも死んだ奴を生き返らせるって大丈夫なのか?」

「一応まだ大丈夫だ。瀕死だからな。これからその作業をする所なんだよ」

「ふーん。じゃあ早くしないと駄目じゃないか?」

「そうなんだけどさ…そいつリア充なんだよね」

「リア充!?それは許せないな…。そいつのせいで仕事出来なかったんだし何か罰でも与えるか?」

「お前いきなり目の色が変わったな…そういやふられたばっかりだっけ?」

「うるせーな。で、何するんだ?」

「うーん…思いつかないな」

「じゃあさ…そいつがリア充だった記憶無くさないか?」

「えっ……ああそれいいな!よし、それにするか」

「ちなみに付き合ってた奴は誰なんだ?」

「本当に死ぬはずだった奴だよ。そいつの記憶も消すか?」

「うーん…いや、それは消さないでいい。そっちの方が面白そうだ」

「よし、じゃあ行ってくるわ」

「ああ、行ってらっしゃい」


 そう言って二人は別れていった。


 ――これによってこれから起きる大変なことを二人はまだ知らない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ