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無知な村人世界を変える  作者: 蚊々
村人生活
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仕返す村人

 

 翌朝、朝日とともに起き出し、窓を開けると正面に観える湖に日の光が反射して煌めく風景に一瞬で目が覚める。


「ん~~都心の安アパート住まいには最高の景色だな。」


 軽く筋を延ばしながら、アントを発見した森に向かって歩き出す。準備も整えすがすがしい空気の中歩くオレ。負ける気要素がみつからない。










「今日も手伝ってくれるとはありがたいべあ~。」


 たどり着いたのは村の裏手、いわるる材木置き場だ。


 ブラウはオクマに捕獲された。山の男の連行から断る勇気をオラに分けてくれ。


 朝のやる気をさっくり折られたが、昨日伐採してきた直径10cmほどの木材を材木にする行程(加工)は想像していたよりかなり面白いもので、昨夜の鞭作りの様に生産スキルが発動するのでどんどん作業が進む。


 樹皮を剥ぐため手を添えると、頭でイメージした通りに手が勝手に動き大根の桂むきのようにするすると皮が剥がれていくのだ。表面がスベスベになった木を適度な長さに切り分け積んでいく。オクマさん曰く、この村で採れる木材は大きくはならないが堅く、良質な武器素材になるため特産品の一つとして村の収入源になっているらしい。



 スキルのおかげで昼前に1宿の恩義を返すことが出来たが、生産スキルでも精神力に相当するものが減少するらしく(他ゲームでHPやDFEにあたるステータスはフェアリーリングでは確認出来ないため体感でしかない)ついでにオクマさんと村の酒場で昼食を取ることにした。





 満腹になったお腹をさすりながら今度こそリベンジに向かう。オクマさんや昼飯を食べにきていた他の村人とも話が弾んでしまって昼食に2時間も使ってしまったが気合いを入れ直し、森にわけ入っていくと・・・



「いたいた、にっくきアントんちゃん今日もテカってるな」集団行動しない種なのか偶然かまたも1匹でこちらには気付いてない様子。


 腰に差した短鞭を取り出し後ろから忍び足で近づき途中からダッシュ一線肩口から袈裟切りの形で鞭を振り下ろす。


「お命頂戴。」気合い入れる方向間違った気がするが、空気を切り裂く音と共に黒光りした甲殻に短鞭がヒットする。


 ピィ!と悲鳴あげながらのたうち回る姿を一昨日の自分と重ね合わせてしまうが、心を鬼にしてもう一撃加えるとアントの姿が光りに包まれゆっくり消えていく。残ったのは【小虫の甲殻】【小虫の顎】。


「ようやく初勝利できたな。これなら連戦、集団でもそこそこいけそうだ。」


 確信を深めた俺は、そこから依頼条件のアント5匹討伐の為に森をさらに進んで行く事にした。















 俺は泥酔している。ちなみに丸いテーブルには村長のドッタさんが隣にいて、その向かいにはこの数日こき使われ・仲良くなったオクマさんがジョッキ片手に必要に俺のジョッキに酒を注ぎ、そして周りのテーブルに居る村人達がそれにあわせて一気コール。

 かなり地獄絵図の様相と呈しているがなぜこうなったかと言えば、アント強さは変わらないものの顎がより鋭利になったシザーアントと土クモを狩って素材で重くなった背負い袋と共にほくほく顔で帰還。依頼主の村長に報告に向かったら一緒に晩ご飯を誘われ昼にもお世話になった酒場で宴会と相成りまして候。


ちなみに酔った村人によると、広場にいるチュートリアル案内人に話せば最低限のスキルを獲得出来るらしい・・・スキル無しで戦ってた俺って。。。


 酔って視点も定まらなくなった俺に向かって村長は、別の村から飛び出して放浪生活を続けここで採れる特産物に目を付けいかにして開拓していったかを2時間ほどかけて語り、今は加工が出来ないために街に安く買いたたかれる事について愚痴をこぼしている。





「AI作り込みすぎだ・・・」

 暗くなる視界とともに一言つぶやきテーブルに突っ伏した。



ブラウLV3

木工LV2

まだまだボッチの主人公。仲間が出来るのはいつでしょうか。

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