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出直し一人旅

お久しぶりですm(。-_-。)m

以前を知ってる方は、前話に簡単なあらすじを書いておきましたのでそちらを見ていただけると思い出しやすいかと思われます。


 ロックウェブの役所で書類が受理された後、俺は始まりの村に来ていた。

 目的は新しく作る俺たちの土地に移住してくれる人を募集する為。別に他の街で募集してもよかったのだが、このゲームのスタート地点で俺にとっても思い入れの有る村だったからな。


「久しぶりに帰ってきたと思ったら、そんな所突っ立ってどうしたべあ」

「ああオクマさんお久しぶりです。村長に会いに来たんですけど家ですかね?」

「どうだかな。外では見かけてないから多分そうだと思うぞ」


 オクマさんはチュートリアル? で木工を教えてくれたNPC。そうは言っても俺はプレイヤーとNPCの区別がつかないので全員を人として扱ってる。オクマさんと別れてあいかわらず寂れたと言うか長閑な村を歩いていく。

 そういえば木工で思い出したが、装備もいい加減一新する時期かもしれない。

 購入した土地の手前から状態異常を使ってくる敵も増えたし、せっかく生産スキルを持っているのに頓着しなさすぎかも。反省。


「ふむ、移住者かえ。すまんがこの村の人間は全員この地に足つけて生活している者ばかりじゃからのう……」

「やっぱりそうでしたか。一応確認に来ただけですのでお気遣い無く」


 想定してはいたが、難しそうだ。それにわざわざ移住して貰っても、この村に支障が起きるようでは意味がない。ここは他の街で募集するのが一番だろうな。

 10脚もある椅子にそれを納められるテーブルがあるのは流石村長の家。ここで村の事を会議していたりするのだろう。

 目の前に置かれたお茶を啜りながらそんな場面を想像していたら、村長が思いがけない爆弾を放り投げてきた。


「うちの人間で移住する者はおらんじゃろうが、お前さんの魔物じゃあかんのか?」


 あぶねっ危うく噴き出す所だったぞ。


「魔物ってアントやコボルトですよね? 彼らにお店は……」


 得意不得意はあるが出来るらしい。百歩ゆずってコボルトならイメージする事は出来る。アントやカエルも一族を作って生活する程社会性があるのでどうにかなるのか? あれ、問題ない気がするな。アメザリこと泥啜りは村人よりは家畜っぽくなるかもしれないが、元々馬代わりに販売している俺がどうこう言える立場じゃないか。

 それにもし可能だとすれば懸念事項が一気に解決事になる。

 このゲームの調教スキルは魔物をテイム――捕獲し、仲間として運用――出来る。しかし一般的なゲームとは違って味方になった魔物達は進化も成長もしてくれないのだ。おかげで苦労してテイムしたとしても先に進む程に戦力として数えられなってしまう。

 俺は思い違いをしていたかもしれない。調教スキルがあるのだからいわゆるテイマーとして戦う手段が有るものだと思っていたが、このゲームではドックトレーナーみたいに人の役に立つ様に育てて販売する生産者スキルとしての調教だと考えた方がしっくりくる。



 その後、確認の為にそれぞれの魔物達に話を持ちかけたら二つ返事で了解を貰えた。

 一部「立派な地下帝国を作る」だの「我が王国の再建じゃ」とか言っていたが、これはスルーでいいだろ。てか俺達の家を建てようってだけだったのに話が膨らみすぎているのは気のせいだろうか。


 日もだいぶ暮れてきたので次の予定を繰り下げて酒場でどんちゃん騒ぎをしてその日は終了した。やっぱりNPCとか区別するのは意味がない。

 村長が裸踊りをした所までは覚えているが、そこで記憶が飛び夢(ゲーム内)の中で夢の世界に旅だった。




 翌日も快晴の中、中央の街であるベレーガまでフェアリーリングで移動すると、西の門からフィールドへ出た。

 今日の予定は本と花の街リシカルに行く事。この街は未だ解放をしていないので徒歩じゃないと行けないんだよな。リシカルは図書館と農園がある事が特徴で、ここで本を入手しておきたかったりする。


 装備の一新をする事は決めたが、木工も革細工もスキルを使って図を描くと、その通りに加工されて形になるのがこのゲームでのスキルなんだが、それだけだと素材のランクで性能が決まってしまうのでここから先が見えないんだよな。

 鞭でも元の形は決まっているし、より強い装備にする為には良い革を使うか想像力で補うしかない。昨夜の飲み会で聞いた話だとリシカルには図書館だけでなく本屋街が有り、そこにある古本には先人達が記したレシピや注意点などの書き込みがされているので役に立つのでは? との事だった。


 確かに今は図書館にあるような新品の本に載った情報ではなく落書きに近い妄想の類から生まれる閃きの方が必要かもしれない。


 そういえば徒歩とは言ったが当然アメザリに乗って移動している。馬車は今頃木蓮かルーリィが家の為の建築資材を満載させて運搬しているはず。

 インベントリは確かに便利なのだが元の容量を増やすだけなので、背負い袋に付けてある程度では資材を運ぶには全く足りない、そこで馬車だ。あれの内部はインベントリ処理がされているので一度に大量の物資を積み込み、移動はフェアリーリングで一瞬なので往復が格段に少なくて済む。







「街道だと敵がでないのはいいけど暇なんだよな」

 そうは言ってもこちらはソロなので出てこられても困るのだが。

 とりあえず思い付くだけ建築様式書き出して、後は起きた俺に向けてメールを書いておくか。


 ――――――――――――

 re;無題


 《画像》

 綺麗だろ。ここの土地を買ったから、PTメンバーで住める家を自作する事にした。

 ついては各種建築図面等必要なデータの準備プリーズ。好みは…… 俺の好みは俺が一番分かっているだろうから任せるよ。

 耐震や荷重耐性は考えなくてもいいはずだから間取り図と、その代わり木造なら材木の繋ぎ方何かは素人が見ても分かるぐらい正確なん頼むな。

 後は装備を一新するから革装備で格好良い感じの装備画像。鞭の方も史実、ゲーム問わずで引っかかる使えそうな物も検索な。

 こっちに来ていないお前には説明が難しいが、NPCと宴会開いたり未知の洞窟に潜って魔物を倒したりと、こちらは楽しい毎日過ごしているぞ。

 んじゃあ安上たのむ。


 ――――――――――――


 さてこれぐらいでいいか。

 メールに集中し過ぎてたせいで見落としていたが、見渡すと風景がだいぶ変わってきたな。初めは森の中に出来た細い道だったのが一面に腰まである草が隙間なく生えてる。今は道を通っているので魔物は襲ってはこないが、ここで戦闘しようと思ったら視界がかなり悪いので気付いたら周りを囲まれていた。なんてありそう。



「ちょっとまったー!」


 前方にフィールドボスエリアを示す青いラインが引かれているのを見てようやく自分のミスに気付いた。なぜボスの存在自体忘れてたし。


「ん? こっちもようやく順番が来たんだ。横入りならお断りだぞ」

「恥ずかしながらここのボス見撃破なのに一人で来てしまって。よかったらPTに加えてくれないかな?」

「にゃははは、迂闊すぎるでしょ」

 返す言葉もありません。しかしソロでボスと戦えるとは思えないので彼らのPTに入れて貰えなかったらここでヒッチハイクの様に何時間も待つか、来た道をもう一度戻って募集し直さないといけない。

「かまわないが寄生されるのは勘弁して欲しい。どの程度戦えるんだ?」

「ロックウェブのボスは撃破済みだから足手まといにはならないと思う。武器は鞭での中近距離で調教持ち」


 ここで一同と一定の距離がある事を確認して、長鞭を取り出し巻き癖をしごいて直す。ゲームなので巻き癖なんてないだろうが、むしろこれをするのが俺の癖だ。

 満足したところで鞭を軽くふるい、方向づけしてやる。これは向きを決めるだけなのであくまで軽く。最後の最後で手首を返す。

 それとほぼ同時に遠く鞭の先端がパチンと小気味良くラップ音を鳴らし、草が一房切り取られる。

 お次は大きく腕を振るう。俺の頭上で小さな円を描いた鞭は勢いよく前方に向かって、一区画の草がまとめて刈り取れる。

 周囲から軽い拍手もおきたしデモンストレーションは成功かな?


「ふむ、戦力としては問題無さそうだな。疑る様な事を言って申し訳ない。しかし連携する時間はないからフレンドリーファイアだけ気を付けてくれ」


 いえいえボス前まで来てボス戦だけPT入れてくれなんて言ってくる奴が居たら俺も疑うわ。

 誰だそいつ。

 あ俺か。


 簡単な作戦を聞いてからボス戦闘が始まる青い線を越える。

 現れたのは仰ぎ見るサイズのでかい向日葵。




 ん? 倒しましたよ。敵の行動パターンから対処法、PTでの動きまで確立していたら不測の事態なんてほぼ無いしな。起きるとしたら急遽PTに入り込んだ奴が邪魔するぐらいだ。いやしてないけど。




 PTリーダーでタンカーの一郎太一が再接近して向日葵が振り回してくる葉の攻撃を一身に受ける。彼は小盾に片手剣スタイルで栽培スキル持ち。

 その右後ろからアンズがアックスを両手で振り回して幹を削る。彼女は伐採スキル持ちでこのPTの紅一点。さっき「にゃははは」言ってたのは彼女。

 鉄ちゃんは中衛の位置で土魔法で石つぶてを当てていた。いわゆる遠距離アタッカー。彼も栽培スキル持ち。

 ワカホリは補助魔法、それもデバッファー(敵を弱体させるスタイル)だな。彼も中衛で俺と同じ調教スキル持ちだった。


 ここのボスは一定のタイミング、無作為で遠距離に向かって種飛ばしてくるらしい。しかしそもそも遠距離に人がいなければ絶好の隙になる。葉が当たらない中距離に攻撃手段も無く根が生えて移動が出来ないボスなら安全に固定砲台するだけで勝ててしまう。


 俺はと言うと初めは長鞭でやっていたのだが、この武器は線での攻撃だから連携が出来てないと却って皆の邪魔する事になるんだよな。って事で短鞭に持ち変えてボスの背面からひたすら殴ってやった。

 やっぱ情報って大事なんだな。βで情報が揃っていた東にプレイヤーが集中するのが分かったわ。







キャラが自分の中から消えてしまっていたので、ソロからのスタートですw


後、あざとすぎるので藤やんの陶芸スキルは変更。ゲームイベントも何がしたかったのかわからないので手直しする事になると思われます。

読みにくくなってしまって申し訳ありません。


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