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無知な村人世界を変える  作者: 蚊々
出稼ぎ生活
31/45

生理的に・・・

 


 巨大な水槽から床に溢れた水は表面張力でまとまると、ダンジョン内で散々見慣れた姿をとる。その身は透明で所々に気泡が混じり厚みは人の背丈ほどの巨大スライム。


「シャンペンみたい~口つけたら飲めるかな?」


 ここまでスライムに苦労させられてきたのに10代の順応性の高さはすばらしいな。俺は生理的に・・・いや。そう言われるとスパークリングワインのように見えなくもないか。クリスマスを一人で過ごすぐらいならBarにでも行ってシャンパン入れて皆で騒ぐってのもいいかもな。家呑みだのみみっちい若いのが増えてイブのBarは男女ともにソロプレイヤーだらけだったりするんだよ。っとなぜか脳内がクリスマス仕様に。メリメリメリ~クリスマス


 ボスの巨大スライムの準備も終わって戦闘開始。雑魚スライムと同じAIならにじり寄ってきてこちらを飲み込もうとするか、体の一部を伸ばしての薙払いが基本。無色なのでわからないが攻撃を食らうと状態異常の可能性も高い。


 ここで先制の一撃を放ったのはヒメアの土属性範囲攻撃。砂嵐となって巨大スライムの粘着質な表面が砂で覆われひび割れる。メインアタッカーの攻撃に苦しげに(そうみえるだけかもしれないけど)身を震わせ、ひび割れた箇所から大量のスライムが・・・


「うぅ これは生理的に無理。」


 位置的に確認できないが、木蓮のつぶやきが聞こえてくる。男性意見とれしても背筋に寒気が襲う光景だ。運営もこんな

 丁寧に映像作らなくてもいいだろう。たとえるなら火傷をした後、水膨れに針を刺したらドロドロの液体が・・・  たとえる必要ないな。


「先に小さい方倒すぞ。ヒメアは雑魚が減るまでMP節約してくれ」


 砂を取り除いた巨大スライムはほんのかすかにだが体積が減っている感じがする。耐性持ちに辛いが、俺の鞭での高範囲薙払いと、ルーの叩きつぶしで数を減らすしかない。気が滅入る作業


「くっ!!」


 チビスライムに意識を向けていた俺に向かって、巨大スライムのパンチ?が飛んでくる。とっさに柄の部分でガードするが、全身に衝撃が襲い後ろの壁に叩きつけられた。


「デカいのはこっち向いてろ。『挑発』」


 藤やんがすぐさまヘイトを稼いで攻撃が他に行かないようにしてくれるが、スライムのように特定の攻撃範囲や攻撃部位を持たない敵には効き目が薄いらしい。木蓮も罠を捨てて藤やんへの回復に専念。


「全力でいくぜ!」


 久しぶりの強敵に半ば頭に血が昇り、それを俯瞰で冷静に判断出きる自分もいる不思議な感覚。地下都市ロックウェブでルーのクエストに着いていった時は短時間でわからなかったが、暗く陰気なダンジョンって物が俺の性にあってなかったのもあるだろう。溜まりきったストレスをチビスライムにたたき込んでいく。


「ヒメア!がんがんいっちゃってくれ。まとめて憂さ晴らししてやる」

「うぃむっしゅ」

「わたしキツイです~  あぁまた増えた~」


 範囲攻撃で次々と現れるスライム共に1匹を巻き付けた鞭でまとめてダメージを与える。適度に離れた位置にいるルーは1匹ずつ確実に叩きつぶしているが、至近距離で攻撃しているために返り血(返りスライム?)を体中に浴びて全身ローション・・・ハッ女性陣から殺気が


 慣れてしまえばワンパターンの巨大スライムの攻撃をサイドステップでかわし、延びきった腕に一撃を加え本体にダメージをお返しする。その攻撃を1手に引き受けていた藤やんと回復を担っていた木蓮の消耗が激しいが、巨大スライムはもはや大スライム。人間大の大きさまで縮まり攻撃を受けても棒立ちで、チビスライムを出さなくなってきた。


「さっさと終わらせるです~『骨砕き』」


 チビスライムの消滅とともにローションも消えたが、よほど気持ち悪かったのだろうルー渾身の振り下ろしを大スライムに直撃させるが、眼に見える変化はなく。いやいままで透明だった体液が黄色、赤、紫、青と点滅を始める。


「あぶないっ!?」


 槌スキル発動後の硬直した彼女を突き飛ばすと、同時に大スライムが今までの鈍さが何だったのかと思える速度で体当たりを仕掛けてくるのが横目に見える。


「がっ!」


 防御をする事もできず腹をえぐられ、衝撃で顔を地面で削られる。追撃を避けるためにうつ伏せから立ち上がろうとするも、吐き気と貧血が起き倒れ込んでしまう。


(気持ちわりぃ 体当たりを食らって倒れて  ダメだ頭が回らないとにかく立たないと)


 なんとか仰向けになり頭をあげると、誰かが叫んでいるようだが上手く聞き取れない。


「・・・・ぶ!?・・『キュア』ブラウ大丈夫!?」


 木蓮か。とたんに吐き気もおさまり、周囲を見渡すと藤やんが大スライムを抑えていてくれている。


「あんた毒喰らってたのよ、起きられる?」


 ここまできて状態異常攻撃か。頭を振り懐から取り出した回復薬を頭からかけ思考力と失ったHPを取り戻す。


「あぁすまない。もう大丈夫だ」


 今度は黄色に変色した大スライムは大盾に向かって何度も体当たりを仕掛けているが、それを捌き俺が戦線復帰するまで時間稼ぎをしていてくれていた。


「待たせたな。お礼参りの時間といこうか」

「ずいぶん遅かったなぁ。タンクにラストアタックもって行かれたくなかったらせいぜい働くんだな」


 俺の鞭の合間を一撃離脱でハンマーが襲い、大スライムの攻撃対象が変わるやいなや、藤やんのスキルで強制的に攻撃対象を引き戻され、そこにヒメアの高火力魔法が降り注ぐ。


 徐々に小さくなるスライムは激しく点滅から最終的に黒く変貌し、ルーの重い振り下ろしでその身が砕け散った。


 全員その場で崩れ落ち、ボス撃破のファンファーレを全身で受ける。



(終わった~当分ダンジョンなんてはいんねぇぞ。)




クリスマスネタってのしてみたかったのに閑話にも行けず、日付も変わっちゃいました。。。


話と関係ありませんが、大晦日も男女ソロプレイヤーがチェーン店ではない飲み屋に集結していますw若いソロは店主に「よかったら一杯飲んでください」の言葉で仲良くなって、野良PT探しましょう^^

 失敗してもそれはお酒のせいです。仲良くなった店主が注意してくれるので、また突撃するのです。


全国の個人経営の飲食店を私は応援します~~

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