石工の本領
ルーはしきりに向かいに立った男に声を掛けてるが、俺に気付いたようでこちらに手を振ってくる。
「あぁブラウさん呼び出ししちゃってすいません。」
男の方を観ると、20中盤ぐらい色白で無表情のまま俯き陰気を全身で表現している。こいつが呼び出された理由なのか?
「この子はガリア君です。私が作ったんですよ」どやっ
もう社会人だろうに紹介されたんだから挨拶ぐら・・・作った!?『どやっ』じゃねぇよ
「カピトリーニ美術館に展示されてる瀕死のガリア人って彫刻知りません?あれをモチーフに、そっか服着せちゃったからわかりにくかったですかね?」
「服とかじゃなくて元ネタを知らないな。じゃなくてその石像がなんで動いてるんだよ!なんか体育座りしだしたぞ!」
好きな石像の話でトリップしてしまったルーは瀕死のガリア人について由来がギリシャだとかローマだとか言ってたが、なんとか落ち着いたのは5分後だった。
「そういう訳で、石工スキル使って飾る用に瀕死のガリア像作ったんですが、せっかくゲームの中なら動かせないかな~って」
「そこはもう聞いた。彫刻に召喚術掛けて貰ったら動く石像にヴァージョンアップしたと。でなんでずっと体育座りしてるんだ?」
「闇の精霊が憑いたからか、元の『瀕死のガリア』の性かすっごいマイナス思考なんですよ。お呼びしたのはガリア君とは直接関係してはいないんですけど、着いてきてください。ガリア君いくよ~」
「この貴族さんから依頼を受けまして、手伝って欲しいんですよ。ブラウさんにもう一度依頼話してくださいな」
たどり着いたのはスラム地区とは真反対の高級住宅地区。目の前の貴族なんて「本来なら村人如き立ち入るこ 略」とか言っちゃってるし。
まどろっこしい上に偉そうなので要約すると、ガリア君を見た第なんちゃら王女が私も欲しいと駄々をこねだした。が、王族に献上するならより大きい石像を持ってこい。って生産クエストが発生したと。
「入場料で入れる採掘場で取れる石だとガリア君以上の大きさの石像は作れないんです。で大きな石が掘れる地下にブラウさん一緒に行ってくれませんか?」
ここまで来て断るって選択肢ないよな。「だが断る」ってホントに断ってるやつ見たことないし。
PTメンバーはブラウ・ルー・ガリア君・洞窟という事でアメザリは留守番でロンリーウルフのロン+1。どれぐらいの戦力なのかわからないがガリア君は闇魔法が使えるらしいので回復薬を余分に買っていって地下ダンジョンに潜って試してみるか。
ーロックウェブ地下ダンジョンー
陰湿な洞窟や鍾乳洞ではなく、岩盤層に人の手で作られた洞窟で通路も多少の歪みはあるものの3人が並んで歩ける幅がある。もともと精霊でAIはそれほど低くはないようだがついでにガリア君も調教してあげた。
ガリア君
殴る
魔法
命令した場所に範囲魔法←new
これでこちらがタイミングを計って範囲魔法を使えるようになった。
手伝おうかとしたんだが、(いえいえこういう下らない仕事は私のようなモノの仕事ですので)(脳内通訳)とガリア君は今ルーのファンシートロッコを押している。マイナス思考じゃなくて奴隷根性染み着いてるけど大丈夫か?
作者のハートが想像以上に豆腐だった為、感想に対して返信ではなく執筆を進める事で返させていただく事になりました。
全部ありがたく読ませて頂いておりますので、これからもよろしく御願いいたします。




