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無知な村人世界を変える  作者: 蚊々
村人生活
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村人大地に立つ

 


 設定を終えると体が勝手に動き出し、円形に並ぶキノコの真ん中に進むとキノコが光り、体がゆっくりと落ちていく。


 さてスタートか。まぁどこに出るのかは想像出来ている。





 THE・村

 正確に言えば『中世ヨーロッパっぽいTHE・村』だ。


 もっと正確に言えば、円形の広場に今立っているキノコ群があり、広場を囲う形で家が建ち並ぶ。前方には一際大きい民家とその奥には緑深い山がそそり立ち後ろを向けば家の間を貫く土道があり平原が続いている。


 同じプレイヤーだろう人々が広場を通り抜けていく。


「ステータス・オープン」


 声に反応してステータスが可視化される。まぁ基本だな。


 名前  ブラウ

 Lv   1

 職業  村人



 名前は本名が加藤だから学生時代からのあだ名だ。イーグルとかつけられなかったのでもう良しとしている。


 肝心の職だが


 戦うこともでき、何か生産できて且つ特化もせずに趣味スキルも持ちたい。よくばりな貴方にぴったりな職業は

(ドラムロール)

 ・・・

 ・・

 ・

 バンっ 村人です 可能性を否定せずチャンスさえあれば勇者にだってなれる素敵職となります。



 ・・・間違ってはいない。間違ってはいないけどこのやり切れなさを処理しきれない





 まぁなってしまったものはしょうがない、転職出来ないはずないので後でどうにでもなる。それにMMOPRPGをしたことのある社会人ならわかる様にトップは端から目指してない。まっとうな社会人が廃人と競ってもストレス溜めるだけである。ちなみに公式はざっと斜め読みしたが、攻略情報は見ていない。効率を求めてはいないし、なんなら村人としてのんびりほのぼのプレイしてもいいかとちょっと思っている。


 で、村でチュートリアル済ませれば最低限の装備整えられて町にいける。これこそゲーム脳の常識。


 正面の大きな建物に向かって歩いていくと、農作業に向かうのかおばちゃんと目が合う。


「収穫でいっそがしい時期だってのにそっただフラフラして刈り取り間に合うだかぇ」


「まぁぼちぼちと」


 なぜか心配されてしまったが適当に返す。ターゲットを注目すれば視界に表示されるらしい。【ノーラ村人】


 うむ、村人仲間だ。


 しかしモブ(おそらく)NPCが自発的に雑談交わしてくるとはかなりAI高そうだ。しかも皺の1本1本がくっきり(絶対言わないが)見えるグラフィック、このゲーム大当たりかもな~


 依頼中なのか広場を走り抜けるプレイヤーを避けつつ村人NPC達と時事の挨拶しつつ村一番大きな建物に向かう。


「すいません~いらっしゃいますか」


「ほいほいどったね」


 柔和そうなおじいちゃんだ。【ドッタ村長】


「泊まれる場所と依頼って有りますかね?」


「そうじゃのう・・・・村外れに空き家があるから好きに使ってくれてかまわんよ。依頼は広場の掲示板に多少あるかのぅ」


「1泊いくらになりますか?」


 聞いたとたん柔和な村長の顔つきが変わった。


「ばかもんっこの刈り取り時期にお金で済まそうとはそれでも村人か!「刈り取りに伐採、修理手伝える事はさせてもらいます。」じゃろうが。だいたい儂が若い時分”○ェ#&%~~~」





 はいダッシュで逃げました。老人が青筋たてて怒ると怖いのな、逝くんじゃないかってのも頭よぎって怖さ倍増あれが村長スキル(きっと違う)か。


 手伝いは泊めてもらったお礼だから明日するとして、まずは戦闘試すために掲示板で適当な討伐クエを探すと、あっさり見つかったのはアント5匹の討伐で報奨金が200s初期資金が1000sだったので初戦闘にはピッタリのはずだ。


 道具屋で武器を購入、防具は買えなかったので残りのお金で2つ回復薬を買う。道具屋の主人に聞くと裏山の森によく出るそうなので中に入っていくと





 居た。【アントLv1】説明不要のアリで60センチほど。さっそく買ったばかりの腰に下げられた鞭を取り出す。


 初めて触れたが長さ8Mほどあり、ジョーンズさん御愛用してそうな長鞭?だ。

 装備一覧は


 武器 使い古した鞭

 頭

 体

 腕

 腰

 足

 アクセ


 一覧にするほどもなく何もなし。一応見かけだけNPCと同じ服を着ているし、背負い袋は持っている。てかアイテムボックスやイベントリと言われる物もないのでこの袋に買った薬も入れている。


 思考を戦闘に戻して足下に垂らした鞭をカサカサと歩くアントに向かって力一杯振るう。



 と、アントの脇をムチの先端が通り過ぎる。


「これは難しいな。もう一度」


 目標を外れた鞭を引くと一直線に戻ってくる・・・・・俺の太股めがけて。







 ばちぃんっ「ぐぉっぅ~~~~」

 痛みに地面を転がり回る。

 VRだから極度の痛みはカットされるはずだが鞭で強打されがっつりミミズ腫れする痛み。

 現に転げ回る俺に攻撃を仕掛けるアントの体当たりの方がダメージ大きいはずだが痛みはカットされている。


 そして暗くなる視界、死亡です。












 はいクソゲ決定。もう寝る。

のちに繋がらないので書いてしまうと、斬撃・打撃は痛みをほぼカットするものの、鞭の攻撃は痛覚ではなく触覚扱い。

これを大幅カットしてしまうと弓の弦を離す。卵を柔らかく握るといったことが出来ないため、ミミズ腫れ10センチ相当の痛みが8センチ相当になりますw


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