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無知な村人世界を変える  作者: 蚊々
出稼ぎ生活
11/45

デブでヒゲ

 木蓮と別れて、新しい街があるらしい東門で藤村と待ち合わせ。どうやら人が村で宴会開いてる間にアヤツは攻略組の一角に入り込んだらしく、早々と差をつけられてしまった。


「加藤だよな。またせちまったかぁ。」

「今来た所だ   ってどこのデート現場だ。」


 藤村 キャラ名は『藤やん』全身を鎧で覆い、自分の体がすっぽり隠れる大盾を背負っているいわゆる『タンク』。 



「この街に来たばかりだから敵がどんなもんか試してみたいが後ツレが  丁度きた。」

「の?この金属の固まりがブラウのリアフレって人?」

「のぉぉ!お前遂にロリ目覚めたのか!しかもかなりぶっ飛んだ属性持ちになったんだな。」


 遅れてきたヒメアも装備を整えたみたいだが、長靴と一体式のズボン(胴長)に前掛けと釣りジャケットで頭にはストローハットと言えば聞こえがいいが、ようは釣りキチ帽。たしかにぶっ飛んでいる。ついでにヒメアの一撃で藤やんもぶっ飛んでいった。


「釣りバカではあるが頼りになるから心配しなくていい。こっちはただのバカだ。」

「釣りは人類最強の趣味だよ。」

「俺の説明ひどくね?」


 自己紹介を済ませた所で、東門を出ると見渡すかぎりの大規模の農場。道の両脇に畝があってちらほらと葉が茂ってる。


「なぁこのザリガニってなんだ?見たことないんだが。」

「狩りなら荷物持たせるのに必要だろ?あぁイベントリあるからいらなかったか?」 

「そうじゃなくて乗り物ってかなり高額なんだぞ。しかもNPCから買えるのは寸胴の野生馬、後はあっち見て見ろ。」


 遠くに見えるPTが引き連れているのは、来る途中で見かけた『噛みつきバッタ』元気に飛び跳ねてる。あっ荷物が落ちた。


「このエリアにも牛・・・・ぽいのはいるんだが人気は無いなぁ。そのザリガニ高く売れると思うぞ。」


 ふむ。牧場にもう一体いるし、そちらは売ってもいいか。そうなると『調教』は戦闘の為のスキルじゃないみたいだな。ソロスキルだと思ってたのに。


「どっちでもいいから速く戦闘しようよ~。」


 幼女様が飽きたようなので始めるとするか。


「このエリアで出てくるのは2種。こいつはぁ よっと『デカカボチャ』見ての通りの体当たりと堅さに注意だぁ。」


 どストレートだな。藤やんは盾自体が武器のようでデカカボチャの体当たりを弾き、盾でぶん殴ってる。その脇に回ってもはや手足の延長で扱える様になってきた長鞭の一撃で皮を削る削る削る。とどめはヒメアが杖竿を振るい、鞭で削った部分にファイアーボール。


「『挑発』  お次はさっき言ってた牛 『彼岸のウシ』こいつはカボチャより速く  って頭突きだな。」


 運営罰当たるぞ。姿は2m弱のナスに細くて白い足・・割り箸が刺さってる。こいつも頭突きをかわした藤やんが殴り、鞭を割り箸に絡ませ体勢を崩し、ヘタの部分にファイアーボール。


「どっちも動きトロいし、さすがに弱すぎないか?」

「初心者用エリアってのもあるが、お前達が強すぎるんだなぁ。鞭は扱えなくてクズ武器扱いだし、何よりそっちのちっこ・・・ヒメアの魔法。魔法ってそんなピンポイントで当てれる物じゃないぞ。」

「ん?狙った場所に仕掛け落とせなきゃ釣果望めないよ?」


 おかしいのはヒメアか。攻略組でも魔法はなんとか当たる程度。外れても爆風で一定ダメージを与える物で皮を削った所に当てれるのは極一部の廃プレイヤーらしい。


「こいつらじゃヌルすぎ。適当に討伐稼いだら街戻るか。」

「パワーレベリングしてやろうかと思ったけど必要なさそうだなぁ。今度はもっと奥で遊ぼうぜ。」



 街初狩りは不完全燃焼でしかなかった。そのまま奥に行ってもよかったのだがウシ革で長鞭を自作。これで一気に突っ切るのと、ヒメアがイベントリを持ってなかったので木蓮に用意して貰うために一度街に戻ってきた。















主要キャストぞくぞく登場

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