第6話 慰霊碑が過去を語りかけてくる
意識の波動が、幸せの運気として、
確率的に影響を与えている
本殿へと続く参道をゆっくりと歩く。
両脇に並ぶ石灯籠や慰霊碑が、静かに過去を語りかけてくるようだ。
遠くから聞こえる鳥の声だけが、この場の静寂を破る。
健二:「なんか、ものすごい歴史を感じるね。
ここに眠る人たちは、何を思って戦ったんだろう?
そして、今のボクらが、どう生きるべきなのかって問いかけられてる気がする。
正直、重すぎてちょっと健康運とか幸運とか言ってる場合じゃないね」
健二の正直な感情に、オレは共感する。
若い彼にとって、生と死の重みは想像を絶するだろう。
だが、まさにその重みの中にこそ、幸運や健康運といった、
ふだん追い求めるものの本質が隠されているのかもしれない。
ワイズマン:「慌ててはならん。生と死は隣り合わせだ。
命の尊さを知ることこそが、真の幸運を引き寄せるカギとなる。
ワシは数多の死を見てきた。
だからこそ、今ある生の尊さを、健康であることのありがたさを、
骨身に染みて感じるのじゃ」
ワイズマンの言葉は、長年の風雪に耐えた古木のようだ。
彼の言葉は、オレの心を落ち着かせる。
オレもまた、自分の健康を顧みず、学業や仕事に没頭し、
体を壊しかけた経験がある。
健全なる精神は健全なる肉体に宿る。
健康であって初めて、幸福を追求できるのだと。
オレは考えた。健康とは何だろう?
ワイズマン:「まず、病気や怪我がなく、身体の機能が正常に働いていること。
次に、心が安定して、何事にも前向きに取り組む意欲があること。
そして、自分自身の役割を果たし、社会や他者と良好な関わりをもつことだ。
変化に対応する力や幸福感が大事だよ」
スピ女:「病気や障害があっても、自分らしく生きがいを持って
社会生活を送れたら健康だわ」
健二:「生命は遺伝子を次世代に伝えるけど、システムに過ぎません。
でも、意識はエネルギーとして存在し、肉体の死後も何らかの形で、
情報として残る可能性が示唆されています。
ボクらの意識の波動が、幸せの運気として、
確率的な事象に影響を与えているんじゃないかな」




