コンペイトウ的な想像
暖かい風が 通りを抜けて栗色の髪を揺らす
その温度が 公園に佇むカルミアの蕾を 薄紫色にいざなう
カルミアの蕾は 甘い想像をもたらすので
五月にはきっと ケーキがよく売れる
贈り物とかではなく 自らの楽しみのための
もちろん
ケーキだけでなく チョコレイトとか みたらし団子とかも
カルミアの蕾は
幼い頃食んだお砂糖の味を呼び覚ますので
いつだって
思い出って 甘いところに辿り着く
知ってた?
だから 何かを思い出すのは 五月にしてね
例えば 私のこととか