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プチ慰労会

僕たちは定期テストを終え、今は点数や校内順位を確認している。


「なぁ紗奈、今回のテストどうだった?」


「湊と勉強した甲斐あってとりあえず全教科80点は超えたよ!」

やはり紗奈は頭がいい、別に僕と勉強しなくても同じような点数は取った事だろう。


あれ…なんか紗奈1人に居なかったことにしているような…



「湊はどうだった?」


「とりあえず全部の科目平均は超えたからまぁよしかな、赤点がないだけまだマシってところか」


僕は元々数学が苦手でギリギリ赤点を回避していたが、今回は紗奈と愛菜に教えてもらった事もあってか赤点回避どころか平均点も超えた。


もしかして僕ってやればできるのかな…??


そんなことを話していると廊下の方が何やらざわついている。


「なんか廊下ざわついてないか?」


「順位発表始まったのかな?私たちも見に行こ!」

紗奈に腕を引っ張られ僕たちは廊下へ向かった。


廊下に行くと人集りができており、そこには張り紙が貼ってある。うちの学校では成績上位20名の名前が開示される。


もちろん今回 も 僕の名前は無いだろう。


「どうだ紗奈、名前あったか?」


「んーっとね、あっあった!5位!」


「おぉ、やるな」

紗奈は5教科合計446点で学年5位だった。


基本的に上位の人たちのメンツは変わらないので僕は他の順位を確認することなく教室へ戻ろうとする。

すると


「え、うそ」

紗奈が突然素っ頓狂な声を上げる。


「ん?どうした」


「み、湊…1位確認してみて」


「ん、1位はいつも佐藤さんだろ?どうせ今回も変わらないだろ」

僕はそう思い一応1位を確認すると


名取愛菜… 486点!?


「まじかよ…」


そこには愛菜の名前が堂々と刻まれていた。


あいつめちゃくちゃ頭いいのかよ…


「愛菜さんすごくない?」

「万年1位の佐藤さんを超えるなんて」

「かわいいのに頭もいいとか最高かよ!」


周りの人たちも愛菜のことで大いに盛り上がっているようだ。


見た目も良くて頭もいい、それでもって他の人にはとても優しい。これは人気が出ること間違いなしだと思った。


ただ一点、ちょっと様子がおかしいことを除けば…


––––


そうして僕は学校が終わりテストが無事に終わった記念としてぼく、紗奈、愛菜の3人でカフェでプチ慰労会を行っていた。


いつもなら松下やその他の友人と行うことが多いが今回は勉強を教えてくれた2人を優先する事にした。


「愛菜、お前めちゃくちゃ頭いいんだな」

「佐藤さんから1位奪うなんて本当にすごいよ」

佐藤さんは一年生の頃から1位を取り続けた天才。


「ありがとう、でも1位を取れたことよりもそこにいる人に勝てた事実の方がよっぽど嬉しいわね」

愛菜は紗奈の方を見てニヤニヤしながら言った。


「むむむ、今回は結構手応えあったのにな〜…」

紗奈は悔しかったのか机に突っ伏している。


「いや5位も僕からしたらめちゃくちゃすごいからな」

「自信持っていいと思うぞ」


僕たちの高校は超進学校というわけでは無いが県内5本指に入るほどのレベルである。そこの5位は相当だろう。


「えぇそうね、5位も素晴らしいと思うわ」

1位が言うと皮肉に聞こえるな…と僕は心の中で呟く。


「ひとまずは私がリードかしらね」

愛菜がニコッと微笑ながらにそう言った。


「むむむ…」

紗奈がまた不機嫌そうにしている。


リードって何を競い合っているのだか…


というか、紗奈も愛菜もいつも火花散らして仲悪そうにしてるけど、なんやかんや一緒にいるし逆に仲良いよな…案外相性いいのかなと思った。

ケンカするほど仲がいいという言葉もあるが本当にその通りかもしれない 。



–––––


僕たちはその後もいろいろな話で盛り上がり、

そして解散した。

愛菜は僕の後ろを歩くのが好きなのか、一緒に店を出たはずなのになぜか後ろを歩いている。


すると突然前から来た女性に話しかけられた。


「もしかして湊?」

「絶対そうじゃん!」


僕が1番会いたく無い人

詩緒里しおり…」


彼女の名前は鷲宮詩緒里といい小中と同級生だった。


「なんだよ急に」


「てかめっちゃカッコよくなったね、今ならうちとも釣り合うかもよ笑」


そうは言っても人をバカにするような目をしている。


「なんだよ、放っておけもうお前とは関わりたくないんだ。じゃあな」


僕はすぐにその場を離れる。


「チッ」と舌打ちが聞こえた。


はぁ…思い出したくなかったのに…

嫌な記憶を思い出してしまった。


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