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摩天楼の華降りけり  作者: ユウチカ キツビ
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紅い花

遠くで祭囃子の音が聞こえる。騒がしい喧騒、小さな光が動き人々は、活気にあふれている。ここは、摩天楼。遥か天に座す、芸物の集まる「座」である。地上は、六百尺も下楽しげな雰囲気である。しかし、その騒がしさは、唐突に終わる。次の瞬間笑みのあふれる祭りに悲鳴、金切声、混乱… 華やかなる摩天楼から、人が地上へ落ちたのである。否、落とされたのだ。摩天楼一の花、「花月 奈紗支那」(カゲツ ナサシナ)が殺されたのだ。摩天楼出来て以来の大事件である。

 事が起きてから、すぐに調査隊が出てきた。民間人が騒ぎ立てて現場の状態を荒らさない様に保守官が抑えているが、騒いでいた者たちは、現場を見るなりすぐに離れて行った。当然だが、座の高さから落ちちまったら、無事じゃ済まない。身元の判別も本人の情報からは、特定出来ない。だからこういう時は、身に纏った衣服で判断するのだが、今回はその必要も無さそうだ。野次馬どもの話を聞く限り「花月 奈紗支那」で間違い無い様だ。衣服も舞の為の衣装だろう。そもそも、座の高さからの落下など人が限られて来る。座は、

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