星の森
ブックマークや評価、励みになります!
ありがとうございます!
「……すごいなぁ」
赤ちゃん言葉を忘れ呟いた。
あー、最近よく赤ちゃん言葉忘れちゃう。
まぁ、今のは流石に聞こえてないだろう。
私は今馬車に乗って、最強の魔女ミミリス様のいる領地ノーヴィンに向かっている。
ミミリス様、会えるかな……。
ここ数日、考えるのはそればかりだ。
ミミリス・スウェン様。
現時点で、世界最強の魔法使いだ。
私の目標を叶えるために超えなければいけない人。
でも私は、まだ2歳……いやもうすぐで3歳か。
まだ、私には超えられない。
でも世界最強の話が聞きたい!
魔法を教わりたい!
ここ数日、ミミリス様についていろんな人に尋ねて調べていた私はすっかりミミリス様のファンになっていた。だって、調べれば調べるほどカッコいい人なんだもん!
ミミリス様は、膨大な魔力を持ちながら、自分のために魔法を使わず、魔獣に襲われている子供を助けるためや災害から人々を守る為など誰かのためにしか魔法を使わないのだ。
ほんとかっこよすぎか。ミミリス様。
そしてやはりミミリス様は、全属性の最上位魔法が使えるようだ。
それについて知った時、私は素直に思った。
え? ミミリス様、ほんとに反則じゃない? と。
「ファラ、アオ、レン、見えたぞ」
お父様が、そう言った。窓の外を見ると街が見えた。これが、ノーヴィン領……。
すごーく、綺麗。
ノーヴィンは綺麗な街だった。
お祖母様達は屋敷にいるというので、屋敷に向かったが、来る途中の森の近くには透き通った青い湖があった。
あまりに綺麗だったので私が見つめているとお母様が、言った。
「まぁ、ファラはこの森がお気に召した?明日にでもピクニックに出かけましょうか。星の森と言ってね、すごく綺麗な場所なの」
星の森?ミミリス様の住んでいる場所?
私は、こくこくと頷いた。
☆★☆
「さて、ついたわよ。ここがお祖母様の屋し…」
「やだやだやだ!勉強なんてしなくても私は充分強いんだから!母様なんてもう、知らない!」
お母様が言いかけた時、屋敷の中から少女の声が聞こえて、お母様の声を遮った。
読んでいただきありがとうございます!
変なところで終わってしまい申し訳無いです。
夕方にまた更新します。