レオン様の研究室
本日、1話目です。
今日はあと1話更新します。
「今日は……姉様とレオン様と能力検査?」
え、能力検査ってなに?
「あぁ、能力検査ってのはね、どんな魔法をどのくらい使えるか、とかの検査。
本当なら私は昨日受けたから、ファララだけなんだけどね、全適性についてはわからなすぎるから、何かあった時の保険として師匠をつけようってなってたんだけど。ミミリス様は急用が入ったらしくて、私も行くの」
師匠、急用って忙しそう……。
私と姉様は、今、レオン様の研究室に向かっている。
レオン様の研究室。神殿長、しかも王弟の研究って……?
よくわからない。アディさんからもらった案内図を見ても、なにをするのか、わからない。
なんか怖いんだが。
「……」
姉様がふと後ろにいる、コウを見て、気まずそうに前を向く。
コウを見ると、前のことを思い出すからかな。すっごい、嫌そう。
「ねぇ、姉様。なんかさ……」
「うん、わかるよ。それに、短剣持ってきて欲しいって……」
怖いよね。って言いかけた私に、2年間の間にお互いの考えている事が、テレパシーもどきと言っても過言ではないくらいわかるようになった姉様が、もう一つの懸念……というか恐怖を口にする。
短剣って、短剣っておい! 子供なのに!
というわけで、本日の格好は、薄ピンクのワンピースに、赤い石のついた、ネックレスと短剣と指輪。
姉様は、紺色のワンピースに、青い石のついた、ネックレスと短剣と指輪。
短剣は、アンリとリンダにベルトでくくりつけてもらった。侍女コンビと、コウ、そして姉様の護衛騎士ヴァンは、めちゃめちゃ、不安そうだった。
危ないからね。私も怖いよ。
「さて、まず、ファララ。初級魔法はどれを使える?」
レオン様の質問にちょっと驚いた。全部使えるけど? 1日で。
ここはレオン様の研究室。
ごちゃごちゃしていて、研究員が6人いる。思ったより、多かった。アディさんも居た。
「全部、使えますけど……?」
「……え? え、それ本当に! 5歳なんて、つかえんのが、普通やろ⁉︎」
正直にいうと、研究員のうちの1人、髪をポニーテールにした女の人から、驚きの言葉が。使えんのが、普通? 3歳から使えたけど?
「え? 私、初級魔法は3歳の時から全部使えましたが……」
後ろの姉様から、なんで言うの? というオーラを感じる。
姉様はあまり目立たなくていい、ってタイプだからね。私は、目立ちたいけど。
「……3歳、ですか?」
「3歳、です」
しばらく固まっていた、アディさんが復活した。
「……!」
突然、目を開けて、レオン様が、棚の方に走っていく。そして、本を引っ張り出しながら、尋ねてくる。
「やっぱり、前例がないっ! よし、ファララ!お前、どの位まで使える⁈」
「上級の三属性までです……けど?」
え、マッドサイエンティストスイッチ入った?
ファララって。伯爵令嬢をお前って。
まぁ、王弟だしいいんだけども。お前って。5歳児に。
目が爛々と光っていて、ページを超高速でめくっている、レオン 様の言葉に答えると。今度は、研究員全員の動きが一瞬、止まり。
「「「「「は、はあぁぁっっ⁈」」」」」
あまりの大音量に、慌てて、騎士たちが入ってくるのを見て、ぽかん、としていると。
後ろで姉様がぽつりと言った。
「ねぇ、ファララ。知ってる? 上級魔法ってね、大魔法使いが一生をかけて一属性使えるようになる魔法なんだよ」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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ファララ視点だと、ファララの規格外さがあまり伝わらないですね。
今日はもう一話更新予定です。よろしくお願いいたします。




