王城保護
本日1話目です。
「ミミリス様だけならともかく、王家からも……ですか?」
王家……?
「あぁ、そうだよ、悪いが、アオバ、グレン。
アルディネ。下がっていてくれ」
「何故ですか!」
「グレン、行くぞ」
「はい」
赤いのと青いの、お母様が出て行く。
「あの、それで王家というのは何故?」
「王弟殿下がね……」
「レオン様からなにか?」
何言ったの、レオン様。別に預かられるのはいい。
最近師匠そんなこと言ってたしね。
それがどっちなのか、だ。王家と師匠の所。
「ファララとフェリスの力は、王家の脅威となる可能性がある、と。そして、ファララとフェリスは今5歳だろう。王城には、双子の王子殿下がいる。
まぁ……だから、な」
つまり、表向きは婚約者候補の保護。裏は、監視。
ということか。前世では絶対思いつかなかった。
こっちの世界じゃよくあることだ。
「ちなみに王城の図書室の立ち入りは自由だそうだ」
王城図書室⁈ 極一部の人しか入らないあの?
「フェリス姉様はどうなさるのですか?」
「フェリスは……慣例だから、な。精霊の愛し子は問答無用で王城保護だ。ファララが、了承すると、2人一緒に王城とミミリス様の所を行き来することになる。専属侍女の付き添いは大丈夫だと言っている」
フェリス姉様は、問答無用で王城保護……。
それはもはや保護なのか? 誘拐じゃない?
全適性は前例があまりないからか。カエデとメイネはどうなるのか。でも、とにかくは。
「王城……行きます」
図書室があるし。2、3年後には帰ってこれる。
そのくらいの歳には、お父様、お母様に魔力を使いまくっても引かれる事はないだろう。
だったら、行く。
姉様を1人にしたくないし。王子達とも会ってみたい。双子……。王家って、美形多いから。5歳とかめっちゃ可愛いはず。
「……そうか」
お父様の声が寂しそうでちょっと嬉しかった。
お父様はまだ、私の事愛してくれてるんですね。
「あの、メイネは置いて行っても?」
「構わないが……なにかあるのかい?」
「メイネの家族はメノウラーネにいるでしょう ?」
一方、カエデは孤児だ。
「ああ、そうだね。そういう風に手配しておこう」
「出発はいつですか?」
「明後日だよ」
「今、なんと?」
ちょっと今、ありえない言葉が聞こえた気がする。
気のせいだろうか。
「明後日」
は? 明後日? 準備、何もしてないんだけど⁈
「お父様、失礼いたします!」
私は返事を聞かずに廊下に飛び出す。
そのまま走って部屋に向かう。
明後日までに準備はきつすぎる。
カエデ、ごめん……
特別手当出すようにお父様に言うからね。
最後まで読んでいただき嬉しいです!
次回からは王城です。多分。
あと今日1.2更新します。
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