短剣とお祝いと姉様
本日分です。
「2人とも、精霊の愛し子&全適性判明おめでと〜ございます」
師匠に指定された場所まで馬車で移動してそのあと、師匠の瞬間移動で師匠の家に着いた。
師匠のお祝いの言葉にちょっと気が抜けた。
自覚はなかったが、緊張していたんだろう。
「 「ありがとうございます!」」
ふふっと笑って師匠はこっちを見た。
「ファラちゃんは昨日は災難でしたねぇ」
知ってるのか、やっぱり。前はいちいち驚いていたがちょっと慣れてきた。
「ほんとーですよ、でも師匠に祝ってもらえて嬉しいです」
昨日はあの事で、ちょっとあやふやになったが、本来なら全適性なんて本当にすごいから。
お祝いができる状況だったらお祭り騒ぎだっただろう。
「姉様はどうだった?精霊の愛し子だったし……」
「お祝いはしてもらったよ。嬉しかった」
「なら、良かった」
姉様に昨日のことはまだ言ってない。お祝いが終わったら相談するつもりだ。
そのあと、お祝いに師匠に短剣をもらった。
短剣。
5歳児に……。普通ならあり得ないでしょ。
嬉しいけど。綺麗だし。
また、赤の宝石が柄にはまってた。高そう。ネックレスとおんなじだ。
持つのが怖いけど、持ち歩いたほうがいいって言われました。全適性と精霊の愛し子ってことが他家にバレたはずなので、危ない、と。
……怖ぁ。
☆★☆
お祝いが終わってから、師匠が外した時に(知ってるんだろうけど、気持ち的な問題!)姉様に昨日のあったことなんですが。と言って話そうとすると、
フェリス姉様が心配そうな顔になる。うぅ、心配してくれている……。
うちの姉様、本当優しい……。
「嫌な事……?」
「えぇ、まぁ」
話し終えると、姉様が悲しそうな顔していた。
その上、 心配顔がさらに心配そうになる。
うっ。可愛い……。いや、そうじゃなくて。
そんな姉様に聞きたい事があった。
「あのさ、姉様。兄様のどこを好きになったの?」
「っふぇ!?」
変な声をあげて姉様があわあわしている。
「えっと、まず、強くて面倒見がいいところ。そして顔にーーセンス?って言うかそう言うとこと、魔法師として優秀だったところ……今年は落ちたみたいだけど。あと、割とおっちょこちょいなとこに、好きなことには真剣なところ。勉強が出来るところ。生徒会長服姿は本当にカッコよかったぁ」
姉様がめっちゃ、話し始める。
「それにーーーー」
まだ続くのか!
そのあと私は約一時間、兄様の好きなところを聞かされ続けた。
……姉様、さっきの話、してからのこれって、今も兄様の事、だいぶ好きだね?
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