プレゼント
本日はあと1話更新します
最近800文字は超えてきてますね……
あらすじ詐欺すみません……。
誕生日プレゼントのうさぎのぬいぐるみは本当にふわふわで、綺麗な毛並みをしていた。
「可愛い」
誕生日の日の夜。
私は乳母のメイネと別室で寝るようになり、一人で広々とした寝室のベッドで何度目になるのかわからない言葉をつぶやいた。
だって本当に可愛いんだもん。
しかも、お母様が色について、何か言ったらしく、目の色などが本当に姉様だった。青に紺色を混ぜたみたいな綺麗な色。
思わず頬が緩む。着てる服は、アイレーヴェ家から送られたものでこれもやはり、姉様っぽい。
あとでこの子の名前を決めようっと。
寝返りをうち、窓の方を見るとそこには、綺麗な髪飾りと鉢植えが置いてある。
兄様達からのプレゼントだ。
月の形をしていて、真ん中に時計の針のような飾りが付いている髪飾り。月の色は薄黄色で、時計の針の部分は、青色だ。アオバ兄様がくれた。
鉢植えの方は、ブルーヴィという花で、その名前に反して、ピンク色の可愛い花を咲かせるのだ。グレン兄様からである。
すっごく嬉しいな。
「ふふ。ありがと、みんな」
今日はよく眠れそうである。
☆★☆
「ファラ、君とフェリスの家庭教師をしたいって人がいるんだけど、どう?」
お父様に朝食の席でそんなことを聞かれた。
「かていきょうし?ねえさまもいっしょ?」
「あぁ、なんと最強の魔女のミミリス様だ」
「は、はい?」
何やってんだ、あの人。
「あの、師匠……?なんで私達、師匠の家ににいるんですか?」
あのあと、私が了承するとその日の昼には、家にフェリスと師匠がいた。
いや、ほんとどういう事?おかしくない?フェリスはまだわかるよ?隣の領地だしね、めっちゃ急いで来たら間に合うだろうし。でもさかなり長い年月星の森から出てないはずの師匠がいるのかな?
しかも、師匠に三人で話したいって言われて、OKしたら、気づいたら師匠の家にいた。しかも姉様付き。
「えーとですね、瞬間移動しました」
瞬間移動⁈ 最上位魔法⁉︎ 最強か! 最強だわ!
「あれ? ちゃんとすぐ会えるって言ってませんでした?」
言われたよ! 言われたけど! 最上位魔法使ってくるとは思わないでしょう!
というか魔法使いすぎじゃない? 人のためにしか魔法を使わないって嘘だよね。
「姉様? 大丈夫ですか」
「ありがとう、ファラ。大丈夫」
突然連れてこられた姉様もご苦労様だな。
「まぁ、とにかく?貴方達2人は対外的にも私の弟子になりました」
師匠は私達を交互に見てにっこりと笑っていた師匠がふと真面目な顔になる。
「最強の弟子は2人が思っているよりずーっと大変。それでも最強の弟子になることを望みますか?」
「もちろんです!」
「絶対に諦めませんから!」
姉様と2人で返すと師匠は嬉しそうに表情を緩めて、立ち上がった。
「私の弟子になった記念と誕生日プレゼントに」
そういうと、棚の中から出した物を私と姉様の手に置いた。おそるおそる手を開くと、そこには。
「わぁ、綺麗!」
誕生日のリクエストをした時に思い浮かんだ、あのネックレスがあった。
しかし、石の色は翠ではなく、赤。私の目の色。姉様の手には、青色の石がついたネックレス。
「姉様とお揃いですね!ありがとうこざいます師匠!」
「うん!ありがとうこざいます、師匠!」
お礼を言うと師匠は笑いながら言った。
「ふふ、どういたしまして。あとそのネックレスはつける人のサイズによって鎖が変化するから、今使わなければ学園にいるときにつけてて頂戴ね」
まさかの魔道具。ありがたい。
でもね、サイズ変わるネックレスとか高いと思うの。すごい、大事に持っときます……。
「これからは勉強は一緒だからね。頑張りましょ。フェリちゃん、ファラちゃん」
「「はい!」」
その少しあと。ぬいぐるみは猫の方はリース。
うさぎはミミーと名付けられ、ミミーとリースの首には夜の間だけ、やたら高そうなネックレスがかかることになる。
読んでいただきありがとうございます!
ブックマーク評価本当にありがとうございます!
今話でたぶん一章終了です。
今日は第2部1話更新します!