姉様
今日はあともう1話更新します。
「あの、フェリ姉様?」
ようやくフェリ姉様が泣き止んだので、声をかけると。
「え⁈ フェリ姉様⁈ 」
「 だってフェリ姉様、前世で死んだの、17だったんでしょう?私、15だし。今世でも5ヶ月年上だから。嫌でした?」
だったら姉だろうと、思ったのだけどダメだったのかな?
尋ねて見ると、フェリ姉様は勢いよく首を横に振った。
「ううん。嬉しい、ファラ」
なら良かった。と思っていると、ふと気付いた。
もう窓の外が暗くなってきている。
あれ?叔母様に、お菓子を届けてって言われたのは、お昼だったよね?
今は秋だし、暗くなるのは早いけど……。
もしかして、フェリ姉様の部屋に来て、3時間以上たってる?
叔母様達呼びに来ないからまだたいして、時間たってないかと思ってたんだけど。
たぶん気を遣ってくれたんだろうな。
「フェリ姉様。そろそろ夕食の時間では?」
「そう……だね」
「……戻りましょっか」
「うん……そうしよっか」
フェリ姉様が、扉の方を見ると、ちょっとずつ開き始めた。
……姉様の魔術すごい。私も使いたい。
「あの、姉様! 今度魔術教えてください!」
「もちろんいいけど……。地味だよ?」
「それでもいいので!あと、またお話しましょう」
フェリ姉様に、そういうと頷いてくれた。
「あと、ファラ。赤ちゃん言葉はここにいる間にちょっとずつなくしていけばいいと思うよ。そっちの方が多分、突然喋り出すよりかはいいと思う。子供って、人の影響受けやすいって、言うしね」
姉様は思い出したようにそう言った。
「はい!そうしますね!ありがとございます!」
たしかに、姉様といる間にちょっとずつ減らしていけば、不信感も少ないだろう。
……そういえば、兄様に婚約者ができるみたいな事、姉様が言ってたような。
ふとそんな事を思い出したが、まぁ、その時はその時だ。今度考えよう。
それよりも明日は星の森に行く日だ。ミミリス様に会えるかな?
読んでいただきありがとうございます!
ブックマーク、評価本当にありがとうございます!
次回は、星の森に行く予定です。