フェリスとファララ
今日は、後2話更新します。
フェリスは、自分の過去について語った。
前の私を、親友を、無関係な人たちを殺してしまったと。
アオバ兄様のことが好きすぎたあまりに。
話終わってから、黙っていたフェリスがぽつりと言った。
「ファララは今の話を聞いても、私と仲良くしたい、って思ってる?こんな、人殺しと……自分を殺した人と仲良くなりたいって思う?」
そういうとフェリスは、目を伏せた。
「フェリス。私はまだ、あなたと仲良くなりたい」
そう言った途端、フェリスが、目を見開く。
驚いてるなー。
……いや、まぁ確かに正直ちょっと引いたけど。
でも。昔のフェリスと、私も似たようなものだ。愛されるために、動いていた。
愛されたい対象が違かっただけ。
たった一人に愛されたくてなんでもしようとしたフェリスと。たくさんの人に愛されたくて動いてる私。
愛されたくて動いてただけなのに。
フェリスのした事は、間違いなく悪い事だけど。
でもその間違いをしてしまったのは、初恋の人とと、一緒にいたいって思ったから。
した事は間違いでも。
フェリスの感情はきっと間違ってない。
「フェリス。さっき話したけど。前の私は……
水月はね、愛されたかったの。何をしてでも、愛されるたかった。フェリスと一緒でね、だから、私達はパートナーね!あ、でも、最強になるためには、フェリスが邪魔だから、ライバルでもあるね……とにかく! 約束ね! 他の誰があなたを裏切っても。嫌っても。私だけはあなたのことを裏切らない」
ばーっと、まくしたてるようにしていいきると、青い目を見開いたまま固まっているフェリスを見る。
「許してくれるの?一緒にいてくれるの?」
「うん!というか、許すも何もおぼえてないしね!」
そういうと、フェリスの大きな目から涙が溢れた。
ずっと我慢してたんだろうな。
「……あっ、ありっ、がとうっ。ファっ、ララ」
そう言って泣き始めたフェリスを私は微笑みながら、抱きしめた。
読んでいただきありがとうございます!
ブックマーク、評価本当に嬉しいです!