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鏡柵の番人  作者: 茶内
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      ルーロンの頭の中で

 先ほどと同じようにルーロンは城門前の公園のベンチに座って待っている。


 日差しは先ほどよりも暖かくなっている。しかし先ほど一度居眠りしているので今は眠気に襲われない。


「さて、と」一人呟いてからカバンから箇条書き一覧表を取り出した。項目の一番下に先ほど聞いた情報を書き込んだ。


【ワネの妹、サーキ:一ヶ月前に死亡※クドラ山事件の起きた日の午前中。暴走した馬車にはねられたことが死因。軍が彼女が書いた日誌を回収。彼女の筆跡を見たかった。ジャンザザの同期の兵士が彼女の筆跡で手紙を代筆。誰に?何のために?】


 ここまで書いてペンを止めた。


「まぁ、普通に考えればワネに渡すために代筆の手紙を書いてるってことよね」


 もう一度箇条書きにした項目を上から順に見ていく。


「情報が多すぎるなぁ・・・」


 そう呟いた時、突如頭の中で雷が落ちたような感覚に陥った。


 箇条書きされた項目が一度バラバラになってから、すごい勢いで一つの固まりになっていく。示された一つの仮説が頭の中で存在を示した。


「あ、あ・・・・!」それはポエン王国にとっては最悪な事態を意味するが、もうそれ以外に答えはないように思える。


 不意に後ろから肩を叩かれた。


「ひぃ!」振り返るとジャンザザだった。


「ルーロン、どうした、大丈夫か?」


「ジャンザザ・・・、サーキの代筆をしている人は?」


 ジャンザザは顔をしかめた。「もう帰ってて会えなかった」


「そう、なんだ・・・」


「おい、どうしたんだ?」ジャンザザが心配そうにルーロンの顔を見つめた。


「顔色も悪いな・・・一旦帰って休もうか」


「ジャンザザ待って、私の話を聞いてもらえる?」


 え?とジャンザザが振り返った。


「全部の辻妻が合ったんだけど・・・」


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