プロローグのみの短編あげてる作者さん。それ、詐欺じゃないですか?
昨今、長編のプロローグの先頭部分のみを短編としてあげ、「評価がよければ連載します。」なんて言われている作品(以下、プロローグ短編とします。)が多々見られるようになっています。
別のエッセイを書かれている方は、「評価点乞食をすることで、短編ランキングが荒らされ、ちゃんとした短編として掲載したものがさらに評価されにくくなり、短編文化が衰退する恐れがある。」とおっしゃっており、全くもってその可能性があると思いますが、今回は短編単体として読み専だった私が考えたことを申し上げたいと思います。
単刀直入に結論から述べますとこのような小説は詐欺作品の可能性があります。
詐欺といっても犯罪行為の詐欺ではなく、タイトル詐欺orキーワード詐欺のことです。私もいくつかプロローグ短編を読みましたが、「タイトルに記載されている登場人物が一切出てこない」、「特殊なスキルをもらう前に終わる」、「ざまぁタグがあるのにその場面が一切ない」、などの短編が多かったです。
短編は長編と違い、続きがない1編のみの作品です。そのため、タイトルやタグにある要素はその1編のみに入れなければなりません。そうじゃないとその作品はタイトルや要素を餌とした詐欺作品となってしまいます。
私としては上記のようなプロローグ短編は一切評価する気はありませんし、はっきり言えば書いた作者に対しての評価を一段以上落とします。なぜなら詐欺作品を掲載した作者でもありますし、「連載してください」という感想を誘い受けしていて、承認欲求がひどく見えている作者に思えるからです。つまり、申し訳ないですが他に連載している作品に対して「あの作者の作品」というバイアスをどれだけ少なくしてもどうしてもかけてしまいますし、承認欲求が満たせなくなったら、その小説を打ち切る可能性があると見えてしまうからです。だからせめて承認欲求は隠してください。
じゃあ書き手は、どうやってプロローグで読者の反応を見たいのでしょうか?
私は素直にプロローグを短編でなく、連載作品として1、2部掲載し、そこで反応をみてくださいと言わせてもらいます。そうすれば詐欺ではなく、まだ回収していない、と好意的な解釈を出来ますし、そもそも私はプロローグ短編をあげた作者は大体その後に連載版をあげていますので、そのまま更新ができ、掲載しなおしする必要がなくなります。
ただ、何も記載がないと1,2部掲載しただけでエタったと読者からいわれるかもしれませんので、タイトルかあらすじにちゃんと候補作ですという記述はあったほうがよいかとは思います。
結局のところ私が何を言いたいのかといいますと、「そのプロローグ短編は詐欺の可能性があるよ。詐欺作品を書くと作者の別作品にも悪影響がでるし、ついでにいうと明確に短編界隈に迷惑をかけるからやめた方がいいよ。読者の反応見たいならプロローグのみでもいいから連載作品として掲載して反応見てね」です。
ご覧いただきありがとうございました。
(6/7、文言修正)
(追記)
以下、蛇足です。
このエッセイで自分の意見を表明してから少し考えましたが、結局のところ私はどこまでも「悪い意味」で騙されることが多くなったことに怒っていたのですね。
もともとなろうではランキングを漁ることが多かったので、ランキングに乗るような短編で、しかもこのタイトルの内容をどう広げてどうまとめたのか、が読みたかったのに、
・この要素がないじゃないか→詐欺
・このタイトル嘘じゃないか→詐欺
・そもそも短編じゃないじゃないか→詐欺
の三重の意味で騙されていたから怒っていたことに気づきました。
なので、悪意をもって騙してくる作者の作品はよっぽど評判にならない限りは読みたくないなと思うのです。なぜなら他にもほかの作者の小説はたくさんありますから。
まあ、タイトルが嘘じゃないかというのはなろう特有の「タイトルで語らないと読まれない」問題も関わってくるので、あまり語れませんが。
この文章、文字数を書くのに3時間ぐらいかかりました…
毎日文章を書き、連載を続けている作者の方々は改めてすごい、と頭が下がる思いです。
だからこのような作品外のことで評価を落としてしまうのはもったいないとなおさら思います。
ご意見ご感想お待ちしております。