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うん、異世界!  作者: ダラックマ
序章
1/77

昔々あるところに・・・・・・

少しでも多くの方に見て頂けると幸いです。

 『アルスト』――


 そこはまるで、誰もが一度は夢見たことがあるであろう世界だった。


 どこまでも広がる広大な大地、空に浮かぶ空中都市。


 そして、地球では存在しない未知の生物たち。


 そう、世間一般で言う、いわゆるファンタジーの世界。


 ここ、『アルスト』には様々な種族が多数存在する。


 『人種』、『獣人』、『エルフ』、『妖精』、『ドワーフ』、『天使』、『魔族』、『竜種』など。


 遥か昔には、全ての種族が対立し、何百年もの長い長い年月を争っていた。


 海を裂き、森は焼かれ、大地は草の一本も生えない。


 いわば、『アルスト』自体が死滅寸前まで陥ったのだ。


 このままではいけないと、各種族は話し合いの場を設け、各代表者同士で決議した。


 『平和条約』というものがその議会で議決された。


 だが、満場一致だったという訳ではなく、一部の種族のみがそれを結んだ。


 そして、その『平和条約』が世界を大きく色分けする事となった。


 『共存派』と『戦争派』。


 『共存派』には、『人種』、『獣人』、『エルフ』、『妖精』、『天使』。


 『戦争派』には、『ドワーフ』、『魔族』、『竜種』。 


 そして、また争いが始まった。


 だが今回は各種族の共闘戦という事もあり、種族数で(まさ)っている『共存派』が有利に事を進めていた。


 一方、『戦争派』は劣勢を強いられるばかり。


 そこで、このままでは互いの一族全てが全滅させられると悟り、『ドワーフ』、『魔族』、『竜種』の三種族は話し合った。


 長い議論の末、『戦争派』は、『共存派』に二度目の話し合いの場を申し出た。


 その議会では『平和条約』ではなく、『停戦協定』という話になった。


 何故『停戦協定』に『共存派』がしたのか、と言うと、戦闘種族であった彼等を信用仕切れていなかった為だそうだ。


 そして、『互いの領土を互いが侵さなければ手出しはしない。条約に違反した場合は、違反した者をどのように扱おうが構わない』という条件の下、『停戦協定』は議決された。


 そうして、長かった争いはようやく幕を閉じ、『アルスト』に平和が訪れた。


 それ以来、『共存派』はそれぞれの国に戻り、緑豊かであった時の国に戻す為に復興を進め、今現在では、各国ごとに協力し合い、穏やかな生活を取り戻していた。


 また同じく、『戦争派』も『停戦協定』を結んでからは、各国に対して一切の武力行使をしなくなった。


 時には、『戦争派』であった『魔族』、『ドワーフ』、『竜種』も各国の復興に手を貸す等、各国と共存の道を歩もうとしていた。


 その甲斐あってか、今では国の許可が下りれば、互いの入国も出来るようにまでなっていた。


 こうして、全ての種族が手を取り合う、本当の意味での平和が戻ったはずだった。


 だが、その平和に戻った『アルスト』に、またも悲劇が訪れようとしていた。


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