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第6話 行き止まり

 それからしばらく洞窟を進んだ。


 ……。


 …………。


 ………………。


 ……何も出てこねえ。


 ……しかも、なんか段々暗くなってきてるような気がするんだよなあ。


 ……え?それってつまり……。

 あの植物地帯の光が届かなくなってきているということでは……。


 ……。もしかして、出口じゃなくて奥地に行ってる?


 確証はない。植物地帯からこの道まで

 一本道だったこともあって確かめる手段がない。


 魔法で横穴でも掘ってみるか?

 ……いや、衝撃で天井が崩れ落ちたりしたら嫌だな。

 洞窟で生き埋めとかそんなのゴメンだ。


 しかし、俺が引き返すか

 進むか迷っていても頭の中には構わず情報が入る。



【条件を満たしました。スキル「暗視:LV1」を獲得しました】



 若干だが見えるようになった。

 ……うーん。もう、迷ってても仕方ないな。


 状況的には既に迷子同然だし、心まで迷いたくない。

 俺は先に進むことを決意した。


 洞窟の先に進む。暗視スキルを得たにもかかわらず

 どんどん洞窟は暗くなっていく。これもうアウトだろ。

 しかし、一度決めたからには先に進む。


 暗くて足元がよく分からないが、

 魔力感知も組み合わせて感覚にも頼る。


 それからしばらく進んでいると

 暗視のレベルが上がったため、多少は状況は改善された。


 やがて、俺はある場所に辿り着く。


 ……。そう、ある場所に。 行き止まりという場所に。



 ……ふっざけんなぁぁぁ! いやね?進むと決めたのは確かに俺だよ?

 でもね、結局何もないただの行き止まりとかふざけんなよ!?

 得たものなんて精々暗視のスキルくらいじゃん!

 割に合ってすらいない気がするわッ!


 ムカついたのでつい行き止まりに水魔法の"ウォーターボール"を叩き付ける。


 バッギャァッン!


 あ。やっちまった。……って……。


 え……。ええ……?



 ウォーターボールがぶち抜いた洞窟の行き止まり。

 その行き止まりだったところにこじ開けられた穴。

 その穴からは何かが見えた。


 うおッ!? 魔力感知が初めて強い反応を示す。

 ……ま、まさかこんなところに隠し部屋があるとは。


 しかも穴を開けるまで魔力が感知できなかった。

 何か、この先はやばい。そう思った。


 俺は慌てて引き返そうと思った。思ったができなかった。



『ま、待て!私を置いて行かないでくれっ!』



 俺はずっこけそうになった。

 体勢を立て直す。なんだ?今の声は。



『そこのお馬様よ。私をここから出してくれ』



 頭の中に声が響いてくる。

 女性の声だ。まさかあの部屋の中に女性がいるのか?


 ……はぁ。この洞窟に来てから何日くらいたっただろうか?

 出会ったのはスライムやらゴブリンのような魔物ばかりだった。


 しかし、この声の主は違う。ハッキリとした知性がある。

 でなければ、俺の事を馬と呼んで助けてほしいと言ったりはしないだろう。


 人間なのか?それは分からないが、それ以上に興味がある。

 俺は意を決してアクアバレットで穴を広げて、隠し部屋へと足を踏み入れる。



 ……。隠し部屋は魔力が充満している。

 今まで漏れ出さなかった魔力が溜まっているという事か?


 その部屋の中央に紫色に光る何かの中央で

 石のように固まっている物を見つける。


 この光るもの……これは、魔法陣とか言ったりする奴なんだろうか。

 魔法陣には剣が突き刺さっている。

 魔力の流れからすると、この剣が魔力を流しているようだ。


 中央で固まっているものは蛇に見える。

 かなり大型の蛇だ。

 訝しげに眺めていると、またあの声が聞こえる。



『……よくぞ来た。お馬様よ。私を助けてほしい。

どうかこの封龍陣を起動させている剣を引き抜いてほしい』



 封龍陣?名前からすると、龍を封印しているってことか?

 俺は魔法陣を鑑定する。


「封龍陣」

 竜種を封印することに特化した魔法陣。

 封印対象によって魔法陣の必要魔力も変わる。


 竜種……。ふむ、やはりこの蛇はドラゴンの一種なんだな。

 続けて、魔法陣に刺さっている剣を鑑定したが……



【鑑定:LV4では鑑定できません】



 ……鑑定できなかった。

 仕方がないので最後に蛇を鑑定しようとするが、



【鑑定が遮断されました】



 ……蛇よ、お前もかッ!!


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