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第46話 空島の地下にて

しばらく更新が安定しないかもしれません。

もし投稿されない日があったらごめんなさい!

 俺達は扉を開いて地下の研究施設というのに

 足を運んでいた。どうにもここには

 空島の自動防衛システムというのが存在するらしい。


 現に今、その防衛システムというのと戦っていた。



「「ギゴガガガガガ……!」」


『あああー!機械音がうるせぇぇ!』



 嫌な機械音を立てながら接近してくるロボットを蹴り飛ばす。

 か、かったい!?脚が痛い!


 ……このロボットは"ガード恐竜ロボット"という

 恐竜を模したデザインのロボットらしい。


 ティラノサウルス型や、プテラノドン型、トリケラトプス型に、

 何らかの竜脚類、それに小型のラプトル型と多様なデザインだ。


 強さはラプトル型ならCランククラス。

 それ以外の型は全部Aランククラスはある。いや、魔境すぎない?


 しかも破壊しても魔物ではないから魔石が出ない。

 金属なのでスライムでもないと食べられない。


 一応戦闘によるレベルアップは無くはないようだが

 それすら余りにも非効率だ。とことん相手を削りに来てやがる。


 極め付けが、なんと破壊してもしばらく

 放置してると、パーツが再生して復活する。


 何これ。廃墟で出会ったスケルトンよりアンデットしてるんだけど。


 というか、破壊された機械が自動修復されるって

 地球の観点で見ても割とオーバーテクノロジーだと思う。


 それともあれか?魔法か?

 再生する魔法でも仕込まれてるのか?


 フラードに聞いてみた。



『この機械に使われている金属を見てみよ。

これはミスリルやオリハルコン、それに

恐らくかなり強力な魔物の魔石も使われている』


『魔法金属まで使われてるのか……。

どうりで強いわけだよ。蹴り飛ばした時、

逆に脚の骨が折れるかと思ったからな……』


『……よく折れなかったな……。それはさておき、

魔法金属や強力な魔石には魔力と強い親和性があるのだ』


『まあ、何となくわかるな』


『これはかなり珍しい魔法なのだが……。

恐らく付与(エンチャント)という魔法が使われている』


『付与?』


『ああ。魔法の対象に属性や、それこそスキルと

同等の効果を与えることが出来る強力な魔法だ』


『それは、かなり厄介だな……』


『もちろん万能なわけではなく、

色々と制約があるのだが、それは一旦置いておこう。

とりあえずこの機械には恐らく全身に"自動修復"の

スキルが付与されているのだろう』



 フラードがロボットの残骸を

 尻尾でペシペシはたきながら解説を続ける。



『問題はこの付与がまだ生きている、ということだ』


『そうなのか?』


『ああ。そもそもこういった持続性のある魔法は

術者が解除するか、魔力を使い切るか、

それこそ死なない限りは永遠に発動するのだ』


『……じゃあ、つまり。

この地下のロボットに付与の魔法を使った術者は

少なくともまだ生きているってことなのか……?』


『そういうことに、なるな』



 マジかよ。外は昔ドラゴンに襲撃されて

 あんな廃墟になっているのに、

 このロボットたちに魔法をかけた本体は未だに生き……え?



 …………。



『……そいつ。人間じゃない可能性が高いな』


『そうだな。もしかすると何百年も生きている、

全く別の生物かもしれん』


『……そいつに会えれば、この空島の

分からないことも、フラードが

どこにいるのかも、全部分かるかも知れないな』


『その可能性は十分にあるだろうな』



 こうして俺達は何と防衛システムのロボットから

 当面の目的となる付与の魔法の術者を探すことにした。


 道中、恐竜ロボットだけでなく

 全身が機械仕掛けの鋼鉄樹木"マシントレント"や、


 まさかの攻撃を仕掛けてくるホログラフ映像を

 投影する防衛システム、"ホログラフ防衛システム"等に出会った。


 投影されたのはドラゴンの、"ホロ・メガドラゴン"やら、

 吹雪と雷を発生させる雪雲の投影"ホロ・ブリザクラウド"、

 二体で一組の扱いになるらしい上に

 "石化の魔眼"や"毒攻撃"を持つ"ホロ・ツインコカトリス"、

 現状のフラードよりもさらに巨体で

 またまた"毒攻撃"や"猛毒霧"という霧を発生させる

 蛇の魔物"ホロ・ヨルムンガンド"の四種と戦う羽目になった。

 

 ここまで来るとオーバーテクノロジーにも程があると思う。


 特にホロ・ヨルムンガンド。

 あれSランクの魔物と同等だった。


 うん、ミスリルクラスの強さ。俺より格上。


 ただ、フラードがそれ以上に強いというのも

 もちろんあるんだけど、それ以上に

 このホログラフ映像の魔物達は共通して

 雷魔法、というか雷属性に滅茶苦茶弱かった。


 それに気付いたのはもう少し後だったんだけど、

 ホロ・ツインコカトリスが雷魔法一発で消し飛んだ時には

 流石に開いた口が塞がらなかった。


 ホロ・ヨルムンガンドも一発は耐えたが、

 流石に二発目は耐えられずに消し飛んだ。


 その後ホログラフ防衛システム本体を破壊した。

 もっともこの本体もやはり自動修復されるらしいが。


 まあこうして何とか事なきを得ながら先に進んだ。


 その後の道中では何か地球の

 ロボットアニメに出そうなデザインの

 二足歩行の戦闘ロボット"バトルマシン"や


 同じ二足歩行でもダー〇ベイダーのような

 ビームソードを構えた、

 戦士のロボット"メカナイト"等に出会った。


 ……てか、バトルマシンはほぼガン〇ムだった様な。


 扉に書かれていた文字……この世界では起源文字と

 言うらしいけれど、そもそも何故こんな

 空中に浮かぶ島に日本語があるのか。


 さっきのバトルマシンのデザインを見て

 俺は一つの確信を得た。


 いやだって、白と青がベースで黄色や赤が

 アクセントな上に、塗装の位置もほぼそのまま。


 正直気付かない方が無理だと思う。


 まぁ、それはさておいて。


 俺が得た確信というのは早い話が

 この地下施設で付与の魔法を使ったのは間違いなく

 日本人だろうということだ。


 つまり……転生者か、或いは転移者って奴に当たるはずだ。


 俺は自分が確信したことを纏めて、

 フラードに伝えた。



『転生者か、転移者か。

なるほど、それならこのような

謎だらけの機械の量産も、大規模な付与の維持も、

まぁ、不可能ではないだろうな』



 フラードが恐竜ロボットをなぎ倒しながら答えた。


 そうなのか?と疑問に思うとフラードが答えてくれたが、


 どうも聞くところによると転生者や転移者は

 高いステータスやユニークスキルを持っている者が

 ほとんどらしい。馬だけど俺もそうらしい。


 また、この世界にはない

 様々な知識や技術を持っていることもあるそうだ。


 ……それ、多分一般常識のことだろうな。地球で言うと。


 まぁ、そういうわけで、大量の謎のロボットを作ったり、

 それ全部に付与の魔法を仕込んだりしてもおかしくはないらしい。


 しかし先程も疑問に上がった

 寿命に関してと聞いてみると、

 それに関しては分からないと言われた。


 因みに魔力感知を飛ばしながら

 先へと進んではいるのだが、


 機械に仕込まれた魔力しか引っかからず、

 生き物が放つ波があって躍動感ある魔力を

 俺達の魔力以外は感知出来ていないのが、気になるが……。


 考えても仕方ないか、と思いつつ、

 戦いながら先へ進み、空腹を感じ始めた頃に


 俺達の目の前に、入口で見たような

 重厚な扉が再び目に入る。



 その扉を見てみると、やはり起源文字……

 つまり日本語が書かれていた。


 フラードに代わって日本語を解読する。



『……なんと書いてあった?』


『……どうやら、この扉の先がこの研究施設の

一番奥らしい。関係者以外立ち入り禁止だとよ』


『律儀に守るのか?』


『そんな訳ないだろ。そもそも最初から不法侵入だよ』


『そうだな。……では、行くか』


『ああ』



 俺達は、最奥部に続くという扉を開き、

 その中へ足を踏み入れて行った……。

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