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第35話 冒険者ダイジェストとアスの頼み事

総合評価が三桁になっていました。

小さなようにも見えますが、嬉しいものはやっぱり嬉しいですね。

あと、だいぶ冷え込むようになりましたし、

体調にはお気をつけて。自分は少し崩しましたが(苦笑)

 結論から言おう。彼らは負けた。


 ミスリルは自身の持つ魔法スキルや攻撃スキルなんて

 知ったこっちゃねえと言わんばかりの純度100%のミスリル弾丸の乱射。

 "錬金"のスキルで生み出された非常識的な強度を持つ魔法金属の弾丸で

 チョーサの魔物達は全員ズタボロにされてしまったのである。


 これはアス達に対して自衛している時に偶然編み出した戦法である。

 フラードさんは魔法で相殺したが。


 さておき、アクアライトハクニーことアスは、

 フラードが力を一部取り戻した共鳴効果による

 ステータス向上もあり、危なげなくロナウドとネルソンを倒してしまった。


 Aランク冒険者涙目である。

 彼らの尊厳のために一応言っておくが、彼らは単独でも

 Bランクの魔物程度の強さがあるため弱くない。

 むしろ人間という種族の中では異常に強い方と言える。


 ただしアスがそれ以上に異常なので意味をなさなかったのである。合掌。

 

 なお、殺してはいないがアスのレベルが上がった。


 どうやらアスにとっては人間とは戦闘するだけでも

 レベルアップが見込めるようである。


 アスは密かに企みを膨らませた。


 しかし彼らは高ランク冒険者の意地で、緊急離脱用の魔道具を使い

 彼らは命辛々アスのレベルになる運命から逃れることができた。


 すっかりボロボロになったロナウドが転移先の森の中で叫んだ。



「~~~~いってぇぇぇぇぇ!!」


「……はあ。やっぱりこうなったかぁぁ」


「……魔鉱龍があのような攻撃方法をするとは、興味深い。

資料にはない情報だった。参考になる有意義な戦いだった」


「この研究バカは……いてて」



 ネルソンは粉々に壊れて使い物にならなくなった

 短距離転移装置の残骸を眺めながらチョーサに悪態をついた。


 その後彼らはネルソンの治癒魔法でどうにか歩ける程度には傷を回復した。

 

 

「俺の自慢の武器が……高かったのになあ……」



 ロナウドの呟きにはどこか悲しみがあった。

 彼の剣はアスの蹴りを受け止めた際に粉々に砕けてしまったのだ。


 気合法などでブーストしていたとはいえ、

 当時のアスの攻撃力は余裕で1万5千を超えていたため、

 仕方ないといえば仕方ないのだが唯一鑑定が使えるチョーサが

 ミスリルと戦っていたので情報が読み取れず、アスの異常さを

 正確に知ることができなかったので対応のしようもないのであった。


 因みに攻撃力1万5千はAランク上位クラスの魔物の攻撃力である。   

 

 つまりまともに受けると死ぬ。ロナウドは剣は無くしたが命は繋がっていた。



「被害を確認するぞ。俺は武器がやられた。

あと防具も一部がぶっ壊れちまってる。うわぁ高くつくな修理代……」


「俺は……まあ、何とか。杖は幸い壊されてないし」


「こちらは索敵用にテイムした

ソニックバットとダッシュドッグがやられたな。

レンゲ達はやられる前に召喚を解除したから向こうで何とか生きているはずだ」


「なるほど。思っていたよりは被害は軽微……か?

……ともかく、まずはレンゲ達を回復させないとな」


「そうだな。先を急いでくれると助かる」



 意見を纏めた彼らは移動を開始した。

 街外れで山の麓にある森に転移したらしく、

 街に戻るのにさほど時間はかからなかった。


 彼らは街の宿に戻り、従魔小屋で傷付いてうなだれていた

 レンゲ達を回復してまわる。全員の体力が回復したところで一息ついた。



「……さて。どうする?魔鉱龍を追うのは、もう恐らく不可能だろう」


「何にせよ、俺はまずあのアクアライトハクニーについて

ギルドに報告するべきだと思う。あの強さは幾ら情報が少ない

希少な魔物と言われていても、Bランクの魔物という観点で見ると、

明らかに異常な強さだ。あのまま放置すると下手したら

Sランクまでいく可能性すらあるぞ」


「確かに。そんなのが街の近くの……

それも人が往来する山道がある山に棲んでるってなるとな……」


「魔鉱龍には勝てなかった。

次はあのアクアライトハクニーを研究対象にしてもいいかもな」



 またいつもの職業病か。とロナウドとネルソンは

 チョーサの発言を聞いて苦笑した。


 彼らは冒険者ギルドに向かい、受付でギルドの最高責任者……

 ギルド長に取り次いでもらった。


 高ランクの冒険者はギルド長に緊急の要件がある時、

 こうしてギルド長と面会することができるのだ。


 Aランク冒険者である彼らは名が通っている。

 そんな彼らがギルド長と面会を望むのだから

 よほどの大事に違いないとギルドの冒険者も受付員も注目している。

 

 彼らはその注目を受けながらギルド長のいる応接間へと消えていった……。



************************************



 ところ変わってこちらはアス達のいる白亜の家。


 そこにアス、フラード、ハイパーホーン、マザーアント、

 グレッシャースライム、(入口前に)ミスリルがいた。彼らは会議中なのである。



『えー。思いのほか強い人間が出てきたので慌てて俺が対応したわけですが』


『アスよ。私が出れば簡単に始末できた。

何故わざわざアスがここまでする必要があるのだ?』


『フラードさんや。それは今後のためですよ』


『今後?』


『はい。我々は既にダンジョンで人間と接触してる。

そして今回思いのほか強い人間達と接触している。

しかも、鑑定したところ称号に"Aランク冒険者"という称号がありました』


『Aランク!?……って?何それ』


『ミスリルの疑問ももっともだと思う。

その辺も説明するが、まあ多分高ランクの冒険者ってことだと思うぞ』


『ふむ。魔物ランクと同じ感じ……ということか?』


『そう。フラードの言う通り。以前出会ったことがある冒険者が、

称号に"Eランク冒険者"とか"Dランク冒険者"とかあったんだけど、

傾向的にはEランク冒険者よりDランク冒険者の方が強いんだよね』


『そして、ソコにステータスの高いAランク冒険者ト出会った。

とナルト、Aランク冒険者ハ高ランクである。

という可能性ガ高い、というコトでしょうか?』


『マザー正解。そしてここからは俺が懸念することだ』



 俺の発言を聞いて全員が表情をより真剣にした。

 と思ったらミスリルが欠伸した。後で蹴る。



『まず、俺の存在がバレた。人間というのは

自分の安全を脅かされる可能性があると過剰に反応する。

もしかするとこの山に俺達を討伐するための人間が何人も来る可能性がある』


『フム。しかし全テ蹴散ラセバ良いのデハ?』


『ハイパーホーン。それはダメだ。

それをすると俺達は人間にとって危険な魔物だと認識されてしまう』


『フム』


『そこで、俺達は極力人間に好意的に映るように立ち回らなければならない』


『ふむう』


『まあ、そういうわけで俺としては

これから皆に色々手伝ってほしいんだが……』


『アス。遠慮はいらん。私達はお前の味方だ』



 フラードの言葉を聞いて、全員が相槌を打つ。

 グレッシャーがどろりととろけた。ミスリルがそれを見て笑った。

 俺の感激が台無しである。



『……はあ。さて、まずミスリル。お前はこれから此処に棲め。

何でもするって言ったもんな?』


『は、はい。でも、いいの?』


『下手に動かれると騒ぎになるんだよ動く銀山』


『ソ、ソレホドデモー』


『次、ハイパーホーン。お前は遊撃役だ。

一族と共に状況に合わせて誰かのサポートをしてやってくれ』


『ハッ』


『グレッシャーもハイパーホーンと同じくサポートだ』


『マロー。任せトケマロー』


『マザーには少し色々な事をしてもらうから後で詳しく伝える』


『分かりまシタ』


『……さて、フラードにはちょっと厄介なのを頼めるか?』


『……?構わん。話せ』


『……人間の街に行ってきてほしいんだ』


『……なに?』



 全員が、俺の発言を聞いて怪訝な表情をした。

 さて、どう説明するかな……。


 俺は、どうしたものかと思いながら説明を始めた……。

 

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