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第3話 自己分析

ブックマーク、評価ありがとうございます!


気ままに更新していこうと思いますので、

興味があったらこれからも読んでいってください。


 覚悟を決めて一思いにスライムから

 出てきたであろう魔石を噛み砕いて飲み込む。


 飲み込んだ直後は何も感じなかった。

 怪訝に思った瞬間。全身に激しい違和感を感じる。



「!?」



 途端に全身に焼けるような痛みが走る。

 その痛みに俺は思わず悶えて倒れた。


 あまりの痛みに意識が薄れていく中、

 最後に頭の中に何かが流れ込んでいた。

 だが、俺はその情報を理解するほど頭は回らなかった。



【条件を満たしました。特殊進化を実行します】



 そのまま俺の意識はぷっつり途絶えた。



************************************



 ……目を覚ました。どうも意識を失っていたらしい。

 俺は起き上がろうとした。


 ぬるり。


 何かヌルリとした感触を感じる。全身からだ。

 さらに全身から次第に焼け付くような痛みが走る。


 俺は慌てて起き上がると……俺の周りにはかなりの数のスライムがいた。

 その粘液だらけの光景にちょっとビビった。


 さらにスライムに纏わりつかれている

 俺の肉体からは僅かに煙が噴き上げている。


 半透明なスライム越しだが、

 皮膚が若干溶け始めているようにも見える。


 ふぎゃーーーーッ!!


 まさか気絶してる俺を捕食しようとしていた……のか!?


 これは不味いと思い咄嗟に全身を振るい、

 纏わりついているスライム達払い落とす。


 僅かながら溶けだした皮膚からは出血しているのが分かる。

 スライム、こうやって獲物を消化するのか。


 俺はいささかゾッとしながらスライムの群れから距離を取る。

 息を整え、状況を把握。スライムが……目視でも数十匹はいる。


 ある程度冷静になった俺は、こちらに這いずりながら

 近付いてくるスライム達に対して先制攻撃を仕掛ける。


 一気に走って距離を詰め、前脚で踏み付け……。

 そのままスライムは一撃で爆散した。


 ……えっ。


 俺は目の前のスライムを一撃で踏み殺した。……え?


 一旦スライム達から離れて状況を認識する。

 冷静になると、段々分かってきた。

 以前の自分からは考えられないほどのパワーを感じるのだ。


 ……これなら、この数のスライムを相手にしても戦えるか?

 俺はスライム達に接近する。

 体感だが半分足らずの力ですらスライムを一撃で踏み殺せる。


 爆発的に強くなっているらしい。

 俺は数十匹はいたであろうスライムをあっさり蹂躙できてしまった。



【条件を満たしました。レベルが1から3に上昇しました】



 ……そしてレベルの上がりがかなり悪くなっている。

 気を失う前、スライムを一匹倒しただけでレベルが最大になったよね?


 とはいえ、レベルが上がったことで全身の傷が治った。

 傷と言っても多少皮膚が溶けてるだけで重症というほどではないが。


 話を戻そう。俺は先ほどと違い、

 レベルが上がりにくくなっていることについて考える。


 ……どうもこの感じだと、俺が気絶した間に何か起きた感じだな。

 というかそれしか考えられない。


 戦闘が終わり、水溜まりと化した

 スライムの残骸たちを見つめていると、ある違和感に気付く。


 この空気中に散っているモヤのような物は何だろうか。

 気絶する前までこんなものは見えなかった。

 分からないので「鑑定」を使って調べてみる。



「魔力」

 魔物を含めた全ての生命の根源。

 どこにでも存在し魔法を使う媒体にもなる。



 ……って、これ魔力なのかよ!……ん?待てよ。

 じゃあ俺は今魔力を視認している、ということなのか?


 俺は少し考える。まず()()の馬だった時はどうか。

 間違いなく魔力というこのモヤを感じ取ることも、

 視認…つまり認識することもできていなかった。


 結論。気絶してる間に何かが起こった。

 え?さっきからそれしか言ってない?

 仕方ないじゃん。原因がそれしか浮かばないんだもん。


 まあ、真面目に分析するならあの時食べた

 スライムの魔石が直接の原因だろうな。

 魔石には成長や進化を促すって鑑定でも出ていた。


 で、その説明通りだというなら

 俺は恐らく進化したのだろう。どんな種族なのかは分からんが。

 とにかく今の俺は魔力を

 感じ取れるようになっている、ということか。


 自己分析にある程度区切りを付ける。

 俺はスライム達の死骸(水溜まり)を啜る。

 ん?この水溜まりにも魔力を感じるぞ?


 鑑定すると「魔水(まみず)(極薄)」という魔力を

 微量ながら帯びている水だということが分かった。


 ……もしかして馬のとき、舐めたら舌がピリッとしたのって。

 俺はレベルが2に上がった鑑定で

 知らなくてもいい情報を知ったような気分になった。


 気を取り直して、俺はあちこちに転がってたり、

 水の中に沈んでいる魔石を見つめる。じゅるり…。


 ……え?じゅるり?何故か俺は魔石を見て涎を垂らす。

 何故だろう、魔石が美味そうに見える。

 まさか、これも進化によるものか?…待てよ。


 馬の時は魔石を見ても特に何とも思わなかった。

 食べたのも、自分の意思で食べるという決意をしたからだ。


 だが今は違う。食べる。ではなく食べたい!という感情になっているのだ。

 これは大きな違いがある。しかし俺はある結論に至る。



(俺……。もしかして魔物になっちゃったんじゃ……)


 ………………。…………ないわぁ。



 魔石を残らず噛み砕いた。やけ食いした。

 今度は痛みが走ることもなかった。

 魔石の中の魔力が俺の身体の中に取り込まれていくのが分かる。

 そうしていささか冷静になるとある程度考えも回るようなるもので……。



(もしかして最初の痛みって拒絶反応とかの類だったんじゃないのか……?)



 なんて考えも浮かんだりするものだった。

 そうして魔石を全て食べ切ると頭の中に情報が入り込む。



【条件を満たしました。レベルが3から4に上昇しました】



 レベルが上がった。どうやら魔物を倒すだけでなく、

 魔石を取り込むことでもレベルが上がるんだな。

 成長や進化を促す。というのはこういうことなんだろう。


 ……しかし、気絶したり戦ったりと世話しなくて

 何だか腹が減ってきたな。


 水はスライム水を飲みまくったから当分大丈夫だろう。

 ……となると、何か食べ物が欲しいな。


 普通、馬は馬草を食べるが、なんせここは洞窟の中。

 しかもどこの何の洞窟か分からない上に魔物が出る。


 正直贅沢は言えない。だから植物なら何でもいい。

 そう思い、俺は食料を求めて移動を始めた。


 水の次は草かぁ……。

 ……なあ、洞窟に草なんてあるのか!?

 あっても精々苔とかなんじゃないのか!?


はぁ……。スライムの時みたいに植物の魔物でも見つからないかなあ。

俺はそんな思いを巡らせながら、洞窟のさらに先へと歩んでいった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 鑑定だの持ってるくせに自分のステ見ないとか馬鹿?
2021/02/04 08:43 退会済み
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