第1話 黒猫令嬢の朝
朝の眩しくも暖かい日差しを浴びて目を醒ます。
「んー、いい天気。」
足音が聞こえるが、いつもより人数が多い気がする。
そんなことを考えていると、ノックされた扉から、数人のメイドたちが入ってくる。
「おはようございます、ミーア様」
その中の一人に挨拶と同時にホットミルクを渡される。
その声かけを無視して、ホットミルクを飲むことから私の一日は始まる。
「あつっ!……」
「……!?申し訳ありません!」
「ねぇ?貴女がいれたの?」
「はい。申し訳ありません!」「貴女、初めてみる顔だけど、新人?私は見ての通り猫なのよ?」
「はい…」
「私が猫舌ってわかるわよね?」
「申し訳ありません!」
「はぁ、もういいわ。貴女、辞めて下さる?」
「えっ!?あの…」
「辞めて下さる?」
「……失礼します…」
「ミーア様、失礼いたしました。」
年長のメイドが声をかけてくる。
「気を付けて下さる?」
「はい。今後、このようなことがないうにします。」
ふぅ……
一息つくと、私の耳も疲れたようにへにゃりとする。
この世界には獣人が住んでいる。
獣人と言っても人間に耳としっぽをつけた程度。
この国の王族は皆、ライオンの獣人。つまり、ライオンの獣人であることは王族の証。
そして、私は猫の獣人でも珍しい黒猫の獣人。
この世界で黒は魔力を示すため、黒が濃いほど魔力な強いことを示す。
そして、猫は元々魔力が強い。加えて黒猫となると珍しく、魔力があり得ないほど強い。
そんな黒猫の獣人であることを私は誇りに思っている。
誇り高い黒猫の名に恥じぬよう、高い教養や魔術を身につけた。
幼いころから誇り高くいたせいか、高飛車になってしまった。
読んでくださりありがとうございますm(。_。)m
悪役令嬢ものに初チャレンジです♪(*´ω`*)
この先、けも耳のイケメンを登場させようと思っています。(頑張ってイケメンにします…)
つたない文になりますがお付きあい頂けるとうれしいです♪
犬飼 蘭U^ェ^U