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一粒短編集  作者: はな豆
5/6

足音

「ぽかぽか」

と、足音が聞こえた。

 足音にしては、随分のんきな響きである。

 だけれど、その音は、なんだか暖かい風を運んできてくれるような、そんな足音だった。


「じーじー」

と、足音が聞こえた。

 足音にしては、耳にうるさい響きである。

 だけれど、その音は、溌剌とした雰囲気を感じさせるような、そんな足音だった。


「びゅーびゅー」

と、足音が聞こえた。

 足音にしては、少し寂しい響きである。

 だけれど、その音は、どこか懐かしさを思い出す、そんな足音だった。


「    」

と、足音が聞こえた。

 足音にしては、気配を感じさせない響きである。

 だけれど、その音は、確かに足音だった。


「がらり」

と、窓を開ける。

 窓の外から聞こえていた足音。

 気がつけば、世界は一周していたようだ。


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