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No.1547.負色の炎
静かな夢の彼方の衝撃に戸惑い隠せず
挙動不審に陥る
きょろきょろ回りみても
みえるのは白みたいな黒
水晶のなかの微かな曇り
やがて膨れ上がり
全てが破砕してゆく
倦怠感から始まり
侵食してゆく負色の炎
やがて内側から全てを焼き尽くす負色の炎
孤高の旅の終点向かえる有り得ない現実
一心不乱に首ふる
ぼろぼろの衣服纏い
感じるのは赤すぎる緑
善悪に見え隠れするくすみ
やがて膨れ上がり
全てが破砕してゆく
倦怠感から始まり
侵食してゆく負色の炎
やがて内側から全てを焼き尽くす負色の炎




