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No.1546.たまに誰かに思い出してくれればさ
あからさまなノスタルジー
秘密めいた時の琴線
耳障りな衝動衝撃
ふしだら淫らに咲き誇る
紅の憂鬱に口付けかわし
羽を広げて水鳥は飛び立った
僕は揺れ動く大地に蹂躙され
みすぼらしく濡れて干からびる
このまま大地にとけてゆき
記憶もこの身も消え行くのだろう
わずかばかりでいい
たまに誰かに思い出してくれればさ
狂い始めたトルマリン
孤独ばかりで塗り固め
肌触りは柔軟充足
消え去り消えたこの匂い
暁の喧騒に流されて
羽を広げて水鳥は飛び立った
僕は揺れ動く大地に蹂躙され
みすぼらしく濡れて干からびる
このまま大地にとけてゆき
記憶もこの身も消えて行くのだろう
わずかばかりでいい
たまに誰かに思い出してくれればさ




