ステルス巡洋艦「天龍」試験航海記 中編
たいへん長らくお待たせいたしました、今回は「天龍」艦長井口大佐と副長である茅野少佐にスポットを当てました。
NO SIDE
これ以上無い程の快晴だったある日、大海原をゆく艦隊があった。
井口麻子准将(特例)率いる大八洲帝国海軍第一特設艦隊は旗艦「天龍」を中心とした輪形陣を組んで航行していた、彼女らの目的は大八洲帝国が誇る最新鋭ステルス巡洋艦天龍型一番艦「天龍」と同じく最新鋭のステルス駆逐艦「暁」「響」「雷」「電」の試験航海にある。
データ収集の為に編成に組み込んだ支援艦隊の編成は以下の通りである。
支援艦隊
スカイドラゴン型訓練支援艦
「スカイドラゴン」「ブラックパート」
ヴェールヌイ型音響測定艦
「ヴェールヌイ」「プラウダ」
情報収集艦
「ウラル」(支援艦隊旗艦兼任)「シベリア」
第一駆逐隊
「高波」「大波」「巻波」「漣」
第二駆逐隊
「涼波」「敷波」「綾波」「磯波」
第一護衛隊(フリゲート版駆逐隊)
「クレイモア」「ダガー」「ブロード」「デュランダル」
第二護衛隊
「バルムンク」「アロンダイト」「クラウ・ソラス」「フラガッハ」
読者諸氏は護衛が駆逐艦とフリゲートだけでは火力不足だと思われるかもしれないがイザとなったら「天龍」「暁」「響」「雷」「電」が大暴れする上に試験予定海域と大八洲本国との中間地点のやや予定海域寄りに展開中の「金剛」他三隻の戦艦が駆けつけることになっているので問題ない。
SIDE 井口
予定ではそろそろ試験海域につくはずだ、それにしても大八洲に来て早々に小規模とはいえ一艦隊の指揮を任されることになるとは人生はわからないな、この航海の間だけだが階級が一つ上がって准将になった。
(と言っても給料は大佐のままだ……、全く人生という奴は自分の思い道理には行かないか、クソっ死にたい作者はどこかしら)
「麻子、何難しい顔してるのよ」
作者に恨みを込めた念を送っていると副長兼親友の沙織が話しかけてきた、コイツは悪い奴ではないがその性格は私とは百八十度違う。
「任務中だぞ沙織、公私を分けろ。」
「失礼しました(クスッ)」
相変わらず賑やかな副長だな、だからこそ私の家族が皆事故で死んだ時もグレずに済んだのだ、感謝してもしきれないな。
「SMCに降りる、副長後を頼んだぞ何かあったら遠慮なく呼べ。」
SIDE END
SIDE 茅野
私は茅野沙織、大八洲帝国海軍少佐にしてステルス巡洋艦「天龍」の副長をしている。
今までの流れでわかると思うが麻子と私は幼馴染である、幼稚園から現在に至るまでほぼ一緒に行動してきた、大八洲に来る前に私たちが何をしていたかについてはまたいずれ語ることにする。
ふと麻子の方に視線を向けると難しい顔をして何やら良からぬ事を考えていた、恐らく給料が変わらないのに責任だけ増えたので作者に呪いをかけているに違いない、口に出す前にこの流れを強制的に断ち切らなければならない。
「麻子、何難しい顔してるのよ」
返事はすぐに帰ってきた。
「任務中だぞ沙織」
よし、悪い流れを立ちきれた!!。
そのあとのフォローも忘れずに行う。
「失礼しました(クスッ)」
「SMCに降りる、副長後を頼んだぞ何かあったら遠慮なく呼べ。」
麻子はそう言ってSMCに降りていった。
SIDE END
多大なる期待を一身に受けた艦隊は予定海域に向け航海を続ける、その行く手に何が待ち受けているかは誰にもわからない。
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