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第十六章:重ねられる距離

慎との関係は、ゆっくりと近づいていった。


プレイの相手としてではなく、まずは“話し相手”として。だが、何度かサロンで会ううちに、互いの存在が“安心”として日常の中に染み込んでいく。


慎は美由紀のことを、女装子としてではなく、「美由紀」として見ていた。


「……てつっていう名前があるけど、私はやっぱり、美由紀でいる方が、自分でいられる気がする」


「うん。俺は、美由紀さんが笑ってると、ホッとする。どっちの名前でもいいけど……今のあなたが、すごく自然に見える」


その言葉が、心に静かに沁みた。


やがて慎は、そっと美由紀に言った。


「もし、美由紀さんが望むなら……君のことを、“預かってみたい”」

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