アリスさん、メイドさんを知る
ヘデラにこれまでの経緯を説明すると、彼女は私達と共に来ることを了承した。
これで一緒に来たくないと言われたらどうしようかと内心不安だったのだが、杞憂だったようで「私はアリス様のメイドであり従者ですので」と、彼女は二つ返事で答えたのだった。
いつの間に私のメイドになったのかは知らないが、まあ趣味か何かなのだろう。メイド服だし。
本人が良いならそれでいい。
「取り敢えず、お互いにステータスの確認をしておきましょうか」と言うエディルアの提案によって、私のスキル内容の把握は一度止め、三人のステータスをお互い確認する事になった。
「ではまず、お二人にわたくしのステータスをお見せ致します」
そう言って、早速ヘデラが私とエディルアに自身のステータスを見せてくれる。
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名前：ヘデラ
種族：真祖
性別：♀
年齢：１
職業：真祖姫の従者
識別：真祖姫のメイド
レベル：1
称号：真祖姫の子
超越した存在
不滅
完璧なるメイド
親愛と正義と忠義 ヘデラ
真祖姫の従者
黒死の同行者
魔力：3264382/3264382
スキル：真祖姫のメイド
並列思考
多重存在
短剣術(Lv.7)
体術(Lv.6)
糸操術(Lv.9)
状態異常耐性(Lv.MAX)
空間魔法(Lv.8)
火魔法(Lv.6)
水魔法(Lv.3)
土魔法(Lv.9)
闇魔法(Lv.8)
影魔法(Lv.MAX)
無詠唱
飛行魔法(Lv.5)
アイテムボックス(血の収納)
メイド術(極)
環境順応(中)
装備：真祖のメイド服
加護：親愛と友情の女神サクマリの加護
正義と戦の女神オルファの加護
忠義と誠心の女神ヒュイマの加護
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職業 真祖姫の従者：真祖の姫アリスに付き従う者。
識別 真祖姫のメイド：始まりの真祖である真祖の姫アリスによって生み出された一人目の真祖であり、真祖の姫のメイド。真祖の姫が魔力で造られた血液を用いて術式の魔法陣を作成し、そこに莫大な魔力を込めることにより、魔術カテゴリーの世界法則基盤の一部が崩壊した後に書き換わった結果、強大過ぎる能力と理から外れた力を持って生まれた。真祖の姫に絶対の忠誠と親愛を誓っている。
称号 真祖姫の子：始まりの真祖である真祖の姫アリスによって生み出された真祖に与えられた名。真祖の姫の卓越したスキル郡と膨大な魔力により、強大な能力を有する。
全能力値極大上昇
超越した存在：世界の法則を一部捻じ曲げ誕生した存在に送られた名。これには創造神もびっくり。
全能力値極大上昇
創造神のお墨付き
創造神のお墨付き：?????
不滅：不老不死であり、思い付く限りの事では殺すことが出来ない、とても厄介な者に与えられた名。
各肉体系統能力値極大上昇。
完璧なるメイド：メイドになるべくして生まれてきた存在に与えられた名。メイド・オブ・メイド。
奉仕時 全能力値極大上昇
メイド術(極)、環境適応(中)を習得
親愛と正義と忠義 ヘデラ：自分が持って生まれた物、望まれた全てを主に受け入れられ、名を与えられた事に歓喜し、自らの魂に刻み込んだ名。これには神様達もびっくり。
全能力値極大上昇。
真祖姫の従者：真祖の姫アリスに付き従う者に与えられた名。
黒死の同行者：黒死の破滅龍エディルアと行動を共にする者に与えられた名。
スキル 真祖姫のメイド：真祖の姫に付き従う、真祖のメイドとしてのスキル。以下を有する。
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吸血：吸血する事により対象の生物、魔物が持つ魔力、生命力を取り込む。真祖の場合、吸血は生命活動に必須という訳ではない。自分より強い個体に対して吸血衝動が起きるが、メイドとしての自制心により制御することが可能。
血の盟約：自分の血を取り込ませる事により眷属化する。眷属は吸血鬼になり、能力が飛躍的に上昇する。
血界：血で結界を作る。魔力で血を生成する為、強度、範囲、量、持続時間等は所持魔力量に依存する。
眷属召喚：自分の眷属を呼び寄せる。
血液操作：魔力で生成した血液を操る。強度、範囲、量、持続時間等は所持魔力量に依存する。
真祖の魔眼：夜目、絶対鑑定、透視、魔力視、魅了などを有する真相が持つ魔眼。
光弱体化(超微)：光線、光魔法、神聖魔法、光魔術、太陽光にほんの少し弱くなる。暗い場所にいると落ち着く。
超再生(極)：肉体のダメージ、欠損を瞬時に再生する。
不老不死：老いが無くなり、自然死をする事が無くなる。
魔法攻撃無効：ありとあらゆる攻撃魔法を無効化する。
精神干渉無効：あらゆる精神干渉系統のスキルを無効化する。
即死無効：即死攻撃、即死魔法を無効化する。
飛行：翼出現時に飛行特性を得る。
付き従う者：主がどこに居ようとも、居場所が正確に分かる。主の考えが何となくわかる。主に対しての周りの感情に敏感になる。
無傷の献身：主に対してのあらゆる物理攻撃、魔法攻撃を庇った際、その全てを無効化する。
全てが尊い我が主：主に対しての敵対行動を察知した際、全能力値超極大上昇。
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並列思考：複数の思考を同時に処理する事が出来る。
完全多重存在：自分と全く同じ能力を有する複数の存在を生み出す事が出来る。
短剣術(Lv.7)：短剣を用いた戦闘術
体術(Lv.6)：格闘術全般を用いた戦闘術
糸操術(Lv.9)：戦糸を用いた戦闘術
状態異常耐性(Lv.MAX)：あらゆる状態異常に対しての耐性が上がる。
空間魔法(Lv.8)：空間を操る魔法。
火魔法(Lv.6)：6属性魔法の内、火を司る魔法。
水魔法(Lv.4)：6属性魔法の内、水を司る魔法。
土魔法(Lv.9)：6属性魔法の内、土を司る魔法。
闇魔法(Lv.8)：6属性魔法の内、闇を司る魔法。
影魔法(Lv.MAX)：影を操る魔法。
無詠唱：詠唱無しで魔法が発動出来る。
飛行魔法(Lv.6)：飛行系統の適正に関する魔法。
アイテムボックス(血の収納)：異空間に生き物以外の物体を収納する、または取り出す魔法。空間魔法が扱える必要がある。収納出来る異空間のサイズは空間魔法のLvと所持魔力量に比例する。
中身：無し
環境順応(中)：あらゆる外環境に適応しやすくなる。
メイド術(極)：掃除、洗濯、料理等、その他あらゆるメイドとしての必要技能と、その所作について卓越した技能を有する。
装備 真祖のメイド服：真祖姫のメイドが着用するメイド服。ヘデラの魔力で造られており、破れる事も汚れる事もない。
加護 親愛と友情の女神サクマリの加護：?????
正義と戦の女神オルファの加護：?????
忠義と誠心の女神ヒュイマの加護：?????
「私達とだいたい似たようなかんじね」
「そうだね。完全多重存在とかいうのが気になるかな」
「簡単に言うと別のわたくしを創り出す事ができます。この様に」
ヘデラがそう言って突き出した手の平から血が垂れ流した。
そして、魔力で造られたその血は、やがて人型に集まると色付き、ヘデラと瓜二つの人物が現れた。
端的に言うとヘデラが二人いる。
びっくりである。
「持っている能力も、スキルも、全て同じ物をそれぞれが固有しております。魔術で造られた存在という事を抜きにすれば間違いなくもう一人のわたくしだと言えるでしょう」
「並列思考で他のわたくしの行動管理、把握も容易ですし、所持魔力量は個々が別に有しておりますので、現状、これと同じ存在を無限に産み出す事が可能です」
そんな風に二人のヘデラが交互に話す。
声のトーンから小さな所作まで、全て同じである。双子というよりは、鏡の中のもう一人を見ているかのような、ひどく不自然な感覚。
そしてこのヘデラを無限に産み出す事が出来るという。
「何それ、凄い」
無限ドッペルゲンガーである。
びっくり人間も腰を抜かして泡を吹くような魔法だ。
自分が沢山いると思うと少し怖いが、使いようによっては超便利である。
風邪に罹って受けられない試験を代りに受けたりとか。
「それは……なる程。世界の法則を捻じ曲げた結果というわけね。やるわねアリス！」
よく分からないが、世界の法則を捻じ曲げる程に凄いということだ。
影分身を使えるなんて、流石は魔法の世界である。
