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いやぁ描写難しいですね……

「司令、現在100km沖合です」

「ここらで良いだろう。ホーク21に通達、実証実験を始めてくれ。護衛のコブラ01は上空で待機」

『こちらノーマッド61、現地点を実験地点に指定。実験を開始せよ。コブラ01は上空にて待機』

『21了解。ディッピングソナーを吊下、パッシブで探査開始』

『01了解、待機する』

まずは魔獣の群れを探さなければ話は始まらない

『こちら21、ソナーに反応あり、噂の魔獣の様です』

よし第一段階はクリア、このまま上手く行ってくれよ……

『第二段階に移行、アクティブモードに切り替え』

機内が固唾を飲む、なにせこれが上手く行かないと艦隊を展開出来なくなってしまう。今後どうなるか判らない現状では"帰る場所"が無いのは中々にキツイものがある

『こちら21、……魔獣の反応が遠ざかって行きます!』

「よしっ!」ふぅと息を吐き、自然と笑みが溢れる

機内にも安堵の空気が広がっている。これで一安心だ

その後アクティブを暫く作動させ、パッシブに切り替えて経過観察をしたが魔獣が集まってくる事は無かった


「実証実験は成功……だな」

空が薄っすらと赤み掛かってきた、だが黄昏れている時間はない

空母を安全に創造する為にも、日が落ちる前に護衛艦隊だけでも用意しておかねば

「パイロット、今から護衛艦隊を創造するから僚機に通達を頼む」

「了解」

『こちらノーマッド61、これより護衛艦隊の創造を行う。21及び01は高度をとり該当域より退避せよ』

『21了解』『01了解』

二機が退避したのを確認し、私は意識を集中する

「アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦」

「タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦」

米海軍が誇るその盾は、異世界の海でも堂々たる様を見せつけていた

「もう一隻ずつ出しておくか」

そう言って私は再び2隻を創造する

「こんなもんか……イージス艦をこんな気軽に配備できるなんて財務省の連中が血涙を流しそうだ」

苦笑しながら創造した艦隊を見ると既に機関は動きはじめていた

「もう動けるのか……これだけ早く動けるならついでに空母も行けそうだな。よし、ジェラルド・R・フォード級航空母艦」

眼下に333mの巨体が姿を現す

「相変わらずデカイ図体してんな空母ってのは。しかしこれだけやっても倒れるどころか疲労感すらないなんて、自分のことながら気味が悪い」

まあいい……わずか10分足らずでイージス艦4隻を擁する空母打撃郡を編成出来るんだ、私の体がどうだろうと大した問題じゃないだろう……多分

「よし、とりあえずは終了だ。パイロット、着艦してくれ。他の二機は帰らせろ、今日は空母に残ることにするから伝言を頼んでくれ」

「了解」

『こちらノーマッド61、空母に着艦したい。許可を求む』

『こちら管制、了解。着艦を許可する。お連れさんはどうする?』

『そっちは先に帰投することになっている』

『了解』

『ノーマッド61からホーク21及びコブラ01へ、我々は空母に残ることになった。両機は帰投しその旨を向こうに伝えてくれ』

『21了解、帰投する』『01了解、お疲れ様』

「司令、着艦します」

「あぁ、ありがとう」



ズシンと機体を揺らしヘリは無事着艦する。そしてヘリのドアが勢いよく開けられた

「お待ちしておりました、司令。艦長のアクバーです」

「ご苦労」

「既に個室を準備してあります、こちらへ」

「ありがとう。だがとりあえず今後について話したい。会議室を整えてくれ、それと各艦の艦長も集めてくれ」

「了解しました」

アクバーが部下に手配を命ずる

「あぁ、それとこの海には魔獣なるものが存在する。ソナーで撃退出来るから、活用してくれ。万一の際は武器の無制限使用を許可する。艦隊の維持が最優先だ」

「わかりました、ありがとうごさいます」

「艦長、会議の準備が整いました、各艦からも到着済みです」

「では向かうとしようか」

私の声で一行は会議室へと向かう

空はもう暗くなり始めていた……


人物解説


アクバー艦長

ジェネラル・R・フォード級航空母艦艦長を務める

正直今は書くことがない


元ネタはとある反乱軍の提督



兵器解説

SH-60F オーシャンホーク(ホーク21)

SH-60B シーホークを対潜ヘリとして改修したもの

空母打撃群を警戒網をすり抜けた敵潜から防御する、対潜任務特化型のヘリコプター

基本的に空母で運用する


AH-1Z ヴァイパー(コブラ01)

AH-1コブラを米海兵隊向けに改修したAH-1Wスーパーコブラをさらに発展させた機体

20mm機関砲を装備し、ミサイル、爆弾等を搭載可能

海兵隊の運用思想にあわせ、陸軍の戦闘ヘリと比べて高い対空戦闘能力を有する


ディッピングソナー

SH-60Fなど航空機が使用するソナー

主としてヘリから吊り下げて運用する

航空機に搭載する為、高い機動性を持つが、その反面純粋なソナーとしての性能は艦載型に大きく劣る


タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦

1983年より運用が開始された、いわゆるイージス艦

非常に高い戦闘能力を有しており、ソ連からアメリカ海軍を護る盾として配備された

27隻が建造され、現在も空の脅威から人々を護る最強の盾として運用されている


アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦

上記のタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦が非常に高価だったため、小型かつ安価なイージス艦を目指して開発されたが、結局9000tクラスの巡洋艦サイズになってしまった

海上自衛隊のこんごう型やあたご型のベースであり、イージス艦としては最もポピュラーな存在


ジェネラル・R・フォード級航空母艦

アメリカが誇る最新鋭空母で電磁カタパルトやレーザー砲(予定)など最新技術が使用されている

前級のニミッツ級よりも性能が大きく向上しており、原子炉に至っては50年間燃料交換不要と、まさに新世代の原子力空母

F/A-18やF-35、ヘリコプターなど数多くの艦載機を運用できる動く航空基地

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