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04

視界に光が戻ってくる

「まぶしっ……」

奥の方から足音が聞こえてきた

「ラーズ・ルーク様ですね」

「父上の言っていた神官ですね、今日はよろしく頼みます」

「かしこまりました、こちらへ」


儀式の間へ歩く間に神殿を観察してみたが、神殿と言う割には随分と堅牢な造りだ

「質問をしても?」

「どうされましたか?」

「いえ、神殿と言う割には物々しいな……と」

「そうですね」

神官は真面目な顔のまま話を続ける

「ここは元々砦だったのです」

「砦?それが何故神殿に」

「遥か昔、まだ加護を人々が受けてなかった頃の話です。魔物と人間の大きな戦争がありました。次第に劣勢になり、この砦も陥落間際まで追い詰められたのですが、人々の神への祈りが通じ、ここで戦っていた者たちへ加護が授けられたのです。その後この砦から反撃が始まった……と言う話が伝えられているのです。ここはその反撃のきっかけになった事から人々から崇められるようになり、神殿となりました」

「そんな事があったのですね」

しかしそんな都合のいい話があるもんかねぇ……


「着きました、ここです」

目の前の壁には、いかにも儀式の間に有りそうな扉が付いている

「私はここまでです。お入りください、中に神殿長が居ります」

「わかりました、ありがとうごさいます」



中に入ると、いかにも!といった風体の神殿長が居た

「私がこの神殿の長を努めておりますハットと申します。では早速儀式を始めましょう」

「わかりました」

「では目の前にある陣の中心に跪き、神に祈りを捧げてください」

私は促されるままに祈りを始める

「天にまします我らの父よ。ねがわくは御名を……」

ここで私はハッと気が付いた。つい癖で主の祈りを言ってしまったが良かったのだろうか?

ちらりと神殿長の方を見ると、特に気にした様子は無く、ブツブツと何かを読み上げている

大丈夫かな?……と思ったその時、眼前に広がる陣が唐突に光り始めのだが、すぐに光は消えてしまった

「これで儀式は終わりです。ルーク様の加護は……創造ですね」

「思ったより、あっという間に終わるのですね」

「よく言われます。ささ次は創造の属性を調べます。こちらの板に触れてください」

神殿長が苦笑しながら差し出した名刺の小さな金属板に触れる

すると先程の陣と同様に光始め、今度は文字が現れた

これが風やら光やらの属性を表すのだろう……と思っていた私はその文字列に目を疑った

なにせそこに書かれていたのは【UnitedStates of America】というこの世界では見るはずの無い文字だったからだ

「これは……見た事がない文字ですね、ルーク様は読めますか?」

「え?え、えぇ……えーと、古文書で読んだ事があります」

咄嗟に嘘をついてしまった

「……わかりました、どのみち読めようが、読めまいがこれがルーク様が得た属性です。大事になさって下さい。あとはこれが加護を表すカードです。無くさないようにしてください」

「……ありがとうごさいます」

まさかこんな所でラテン文字と祖国の名前を見ることになるとは思っていなかった

しかしUnitedStates of Americaってのはどういう事だ?

普通、創造の加護は属性たる火やら何やらを創造し、力として行使するものだ

それが国ってのは一体……くそ、考えてもしかたない

さっさと領地に戻って加護を使ってみなくては……

儀式の間から出て、再び神官に案内されながら私は複雑な面持ちで神殿を後にした


タイトルの創造の加護は、実は割りとポピュラーな加護でした

属性に関してはその人が住む地域の古代文字が現れる事も割りとあるので、神殿長はスルーです

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