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第15話 執行の副作用への執行
いじめられっ子“だった”少年は、血のこびりついた石を持ち、大通りへ出た。そして、次から次へと通行人を殴り倒していく。街が悲鳴に染まる。
中間者は唇を噛んだ。ここは自らが制裁を下さねばなるまい、そう考える。
少年は辺りのガラスを手当たり次第に割り、人を見つけては追いかけ殴り殺している。
考えている暇は無かった。
「タナトス、食える?」
「ククク」
承認の合図と受け取った。
「喰らえ」
タナトスが矢のごとく飛びだし少年の腕に噛みつくと、そのままの勢いで食いちぎった。宙に飛び出したタナトスはUターンをして、次は首を掻っ切る。血が弾け飛ぶ。
その後は滅茶苦茶だった。瞬く間に少年は原型を留めないまでに破壊された。
中間者は首を振った。その合図を受けたタナトスは甚振るのを止め、遺体を丸呑みにすると、何事も無かったかのように中間者の下へ帰ってきた。
「人殺しだ!」
中間者を指して叫ぶ人がいる。それも、一人ではない。無数の声が、中間者を包囲する。
中間者はその場から走り去る。




