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プロローグ

 会議室は微妙な空気に包まれていた。

 かなり、困った状況になった。が、ピリピリした雰囲気とは違う。本当なら、もっと深刻になるべき事態なのだが。眉間にしわを寄せ、厳しい表情で黙り込む課長の吉井と、心配そうに様子を窺う主任の大槻以外、ジェーナホルダーの薗田と高岡も、医局の菅原も、どこか呆れたような、笑いを堪えるような表情を浮かべて俯く。

 彼らの視線の先で口を尖らせ、憮然とした態度で椅子の背もたれに寄りかかっているのは、ジェーナホルダー――神の遺伝子を継ぐ者の中でも、人類最大の保有率を誇る、谷城季実ヤシロキサネ、通称、ロキ。

 隣には、対照的に、状況を楽しんでいる風の、褐色の肌にクセの強い赤毛の髪を持つ人物が座す。人に見えて、人に非ず。ロキの眷属、火焔魔人、イフリート。通称、エン。

 現在の状況の発端は、数時間前に遡る。


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